娘
俺はしがない珈琲屋の店長、遠藤安信。さて、今日はどんな客が来るのだろうか。とは言ってももう湊ちゃんいるんだけど。おや、さらに誰か来たようだ。
「ここが珈琲屋『ろーれらい』ですか。松岡君の紹介で来ましたがなかなかいいじゃないですか。」
「誉めてくださりありがとうございます。仲良くなりたいのでお名前よろしければお伺いします」
「青木遥です。よろしくお願いします」
「…なんか湊ちゃん驚きの表情で見てるけど、知り合いですか?」
「知り合いも何もストーカーから彼女守ってるの私です」
「なんだこの関係。カウンターへどうぞ、ご注文は?」
「松岡君のいつものAで」
松岡君のいつものA。まあ簡単にいえば濃いめのブラックコーヒーだ。彼は気分で頼む珈琲が変わる。
遥さんはカウンター席につく。すると疲れが溜まっていたのか溜め息をついた。
「どうかしたんですか?」
「いやー最近疲れてて…愚痴ってもいいですか?」
「あのー…」
「どーぞどーぞ趣味なので」
「あのー…隣いいですか?」
「あ、湊ちゃん。遥さん大丈夫ですか?」
「おお、ミナトがいる…生で見れるとは…感激です」
なんか湊ちゃん戸惑ってるんだけど。
「あ、あの…ストーカーさんから毎回守ってくださって…ありがとうございます…」
「いーのいーの。あなたは私の娘みたいなものだから。いくらでも守ってあげるよ」
だからなんなんだこの関係。とりあえずつづく。
ノリよすぎ。