3. 「外来種」「食虫植物感染地帯(1),(2)」「インスタ」「向かいの視線」
ヒアリ「日本人に拒否される」
セアカゴケグモ(外来種)「毒は印象悪いからな」
ブタクサ(外来種)「毒なくても嫌われるぜ」
ウシガエル(外来種)「食用で連れてきたくせにゲテモノ料理って言われるんだが」
クローバー(外来種)「たまに葉っぱ増やすだけの簡単なお仕事」
#twnovel
月光の下で、じゅうたんのようにツタの茂った非常階段に寝そべる。眼下には緑で覆われた摩天楼。不意に、遠くで横たわる廃電車に黒い影が飛び乗った。大きく開いた口。ハエトリグサだ。鋭利な歯は紅く染まっている。また一人、人類が減ったのだ。汗の滲む右手で狙撃銃を握り直す。 #twnovel
冷たい夜風に触れる。どこかで嗅いだことのある懐かしい臭い。そうか、君はあの廃ビルの非常階段で、ハエトリグサに犯された僕の姿に怯えているんだね。思いとは裏腹に足が動き出す。今度は銃と火薬の臭い。視界が涙でボヤけていく。君の手で死ねるなら、こんなに嬉しいことはない。 #twnovel
「俺のばーちゃんがインスタ始めたらしい」
「インスタってあれだろ?オシャレなスイーツとか、ナイトプールとか、ランチ女子会とか」
「そうそう。色とりどりな薬とか、プールでリハビリとか、老人ホーム女子会とか」
「何それ、楽しそう」
#twnovel
僕が中学生の時、電車の向かいに座った別の中学の女子と目が合った。自分から視線を外すのは悔しいから見つめていたが、彼女も引き下がらない。そのまま何駅も見つめ合う戦いが続いた。でもどっちが勝ったんだっけ。帰省の電車の中で思い返す。あの時と同じ女性と見つめ合いながら。 #twnovel
お読み頂きありがとうございます。
「外来種」は流行りのネタを。
「食虫植物感染地帯(1),(2)」は、食虫植物が進化して人間に感染するようになった世界の話。感染者を仕方なく撃ち殺す人物と、自分を撃とうとしているのが友人だと分かっていながら殺されようとする人物を描いてみたやつ。
「インスタ」は心温まる系を書こうとしたけど、皮肉にとれなくもない感じになってしまったやつ。
「向かいの視線」は、実体験を元に脚色。あれは謎だった……。
今回は挿し絵無しでしたが、また気が向いたら描きます。
それでは。
葦沢




