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疑惑の辛子明太子

作者: 束間由一
掲載日:2011/06/10



 ある日、冷蔵庫を見たら買ったはずもない真っ赤な辛子明太子が、2切れラップに包まれて入っていた。


 俺は、辛いものはあんまり好きじゃない。

 カレーも食べないし、坦々麺も食べない。あの桃屋のやわらぎや食べるラー油だって食べたことがない。そんな俺が、こんなに辛そうな色をした食べ物を買うはずもないし、どこかから盗んでくるほど人生諦めてもいない。


 そして、俺は一人暮らしだ。此処に帰ってくるのは俺だけ。

 彼女も、友人も一度として呼んだ事はいない。そもそも彼女いない歴28年で、友達なんていないに等しい。俺は、孤独なる男なのだ。

 お袋とかが、勝手に入り込んでと言うのもありえない。お袋達は今アメリカのシカゴで優雅な暮らしをしているのだ。わざわざ、ここまで戻ってきて辛子明太子を冷蔵庫に入れておくなんて面倒な事はしないだろう。妹が来るのは、それ以上にあり得ない。もはや問題外だ。



 そうすると、一体誰がこの辛子明太子を冷蔵庫にそっと入れておいたのか?

 もしかすると、これは何かとんでもない明太子何だろうか?


 

 俺は、冷蔵庫からスチロールパックに入った辛子明太子を取り出すとテーブルに置いて、ひとまずじっとそれを観察した。



 食べる気にはならなかった。

 こう、得体も知れないと怖いものなのだ。警戒する。まさかのまさかを想像してしまう。

 もし、この明太子に毒が塗られていたとしたら食べた瞬間に俺は天に召されるだろうし、ひょっとしたら新手の爆弾で、触れると爆発するかもしれない。

 

 

 明太子と、にらみ合うこと30分。

 俺はある考えに至った。




 よし、警察に連絡だ!



  



 




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