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強盗、金品を奪おうとするも間違って検尿の袋を狙う変態になってしまう【勘違いコント】

作者: 忍者の佐藤

※下品です


ーー体育祭中の校舎に強盗が忍び込む



強盗

「くくく、体育祭中の校舎に忍び込ませて貰ったぜ。こんな時財布は一箇所に固められて保管されている。そしてそれは一人の生徒がまとめて持っているはず。そこを狙うぜ!」



ーーその頃、保険委員の女生徒は、検尿を集めた袋を保健室に持っていくところだった



女生徒

「はあ、何でこんなときにこんな事しなきゃいけないのかしら。面倒くさいわ」



強盗

「あいつだな……」(袋を見ながら)



ーー強盗、飛び出す



強盗

「おい動くな!」



女生徒

「へ? え?」



強盗

「その袋をよこせ!」



女生徒

「」



女生徒

「へ、変態だああああああああああ!!!!!」



強盗

「いいからよこせ! 俺は食うのにも困ってんだよ!」



女生徒

「これ食べるつもりなの!? 頭おかしいですよ!」



強盗

「いいや俺は至って冷静だ」



女生徒

「冷静に食べようとしてるなら余計にヤベえ奴ですよ!

 あ、あの、そんなにお腹が空いてるんなら売店でパン奢ってあげるけど」



強盗

「馬鹿にしてんのかクソガキ!!」



女生徒

「逆ギレ?!」



強盗

「俺がそんなもんで満足出来ると思ってんのか!」



女生徒

「普段何を食べて生きてるの!?

 もしかして、これ、好きなの?」



強盗

「ああ好きだね。大好きだ」



女生徒

「そんなに!?」



強盗

「毎朝毎晩寝る前にキスしてるぜ」



女生徒

「不衛生極まりないよ!」



強盗

「テメエが潔癖過ぎるんだよ」



女生徒

「そんなことないよ?」



強盗

「匂いも色も全てが好きだ!」



女生徒

「大声で宣言しないで!!」



強盗

「さあ寄越せ!」



女生徒

「や、止めたほうが良いですって! これ女の子のだけじゃなくて、校長先生とかその他おじさん先生のも沢山詰まってるんですよ」



強盗

「だから良いんだろうが!!!」



女生徒

「ええっ!!?」



強盗

「俺がテメエみてえな小娘ので満足出来ると思ってんのか!!」



女生徒

「知らないですよ!!!」



強盗

「ちょっと待て、お前さっき何つった?」



女生徒

「え? だ、だからこれ女の子のだけじゃなくて、校長先生とかその他おじさん先生のも沢山詰まって……」



強盗

「へへっ、おっさんのもつまってんのか」



女生徒

「笑った!?」



強盗

「ぐへえへへへっへへへへへへへ」



女生徒

「怖い怖い怖い!」



強盗

「そいつは旨味がありそうだな」



女生徒

「味覚を楽しむな!」



強盗

「時期的にも溜め込んでる頃だしな」



女生徒

「そんな子持ちししゃもてきな旬が!? 油ののりが良いのかな?」



強盗

「さあよこせ! 俺はそれを喉から手が出るほどほしいんだよ!」



女生徒

「人体構造を組み替えてまで欲しいの?!

「目を覚まして! こんな物とっても何の役にも立たないですよ!」




強盗

「目を覚ますのはお前の方だ。世界はそいつが動かしてるんだぜ」



女生徒

「そうなの!?」



強盗

「無いと世界が滅ぶ」



女生徒

「そんな汚い世界なら滅んだ方がマシです!!」



強盗

「言わばそいつは絶対的強者。ピラミッドの頂点に立つもの」



女生徒

「万物の頂点に立つ汚物!」



強盗

「確かに俺は今、悪い事をしている。だが金持ちになったら、これを世界中の貧しい子どもたちにも配るんだ」




女生徒

「いや大迷惑すぎる! そんな事したら黒柳徹子さんに助走つけて殴られますよ!」



強盗

「あと宇宙からもくばってみてえな……」



女生徒

「それはもうテロ!」



強盗

「いいか? お前は裕福な家庭で育ったから知らないんだろうが、大抵の人間はそれを見ると豹変する」

 その姿はまるでビースト」



女生徒

「お前は何を言ってるんだ」



強盗

「俺は何回もそいつで人間関係が狂う所を見てきた」



女生徒

「いや狂ってるのはあなたとあなたが所属するコミュニティですよ。確実に」



強盗

「おめえもそいつの貸し借りには気をつけたほうが良いぜ」



女生徒

「これ貸し借りされる物なの!?」



強盗

「中には法外な利子を要求する業者もいる」



女生徒

「むしろ日本国憲法に則ったブツのやり取りがあるの?!」



強盗

「俺も家に取り立てが来たことがある」



女生徒

「家に押しかける程の執行力があるの!? これそんなに人の欲望を刺激するものなの!?」



強盗

「だが出せねえモンは出せねえ」



女生徒

「それはれっきとした病気ですよ」



強盗

「ああ? 仕方ねえだろ使っちまったんだからよ!」



女生徒

「どこで!?」



強盗

「そいつは使ってこそだ。世の中にはそいつを押入れ一杯に詰め込んでほくそ笑んでる奴も居るそうだがな」



女生徒

「いや理解出来ない!

 それはもう一周回って何かの儀式じゃないですか!」



強盗

「お前も理解できないか。初めて意見が合ったな」



女生徒

「我が人生最大の汚点!!!」



強盗

「さあ早くよこせ」



女生徒

「い、嫌です!」



強盗

「おい何回も言わせんな! 俺は気が短えんだ!」



女生徒

「そ、そんなにこれが大事なの?」



強盗

「ああそれは俺の全てだ!」



女生徒

「一度人生を振り返ってみた方が良いと思いますよ?」



強盗

「この世の誰よりそいつが一番信用出来る! 親よりもダチよりも!」



女生徒

「何その公衆トイレ以下の人間関係!」



強盗

「そいつを奪って神棚に飾りたいくらいだ!」



女生徒

「100%呪われますって!!」



強盗

「そうだな、ある意味そいつを崇める宗教かもな!」



女生徒

「それはもう悪魔崇拝なのでは」



強盗

「見ろ政治家を! 

 国民から徴収したこいつで豪遊してる!」



女生徒

「国民から選ばれといて何で遊んでくれてるの!!」



強盗

「まさに甘い汁吸ってるわけだな」



女生徒

「吸うの?!」



強盗

「そうだ、見逃してくれたらお前にも分け前をやろう」



女生徒

「いやいるわけないでしょ!!! バカにしないでよ!!」



強盗

「遠慮するな!」



女生徒

「してない!」



強盗

「さあお前も手に入れたと思って想像してみろ。自分がこいつの敷き詰められた風呂につかってるところを」



女生徒

「なに想像させてくれてるんですか!!」



強盗

「これさえあれば親孝行もし放題だ!」



女生徒

「いやかつて無い親不孝ですよ!

 そんなことしたら親子の絆ぶっちぶちに切れちゃいますって!」



強盗

「……! さっきから綺麗事ばっか言いやがって」



女生徒

「汚いよ?」



強盗

「そうやって自分の意見は正しいと思って疑わねえ偽善者がこの世を歪めてることに気付かねえのか!」



女生徒

「何言ってんだこの異常者」




ーー足音がする



強盗

「ちっ、仕方ねえ。こいつはもらっていくぜ!」



ーー奪い取って走り去る



女生徒

「ああ! やめて! それは人間として駄目なのお!」



女生徒2

「あれ、どうしたの? 何かあったの?」



女生徒

「う、うう、おしっこチュパチュパおじさんに検尿奪われちゃった……」



女生徒2

「本当に何があったの!?」



ーーその後強盗は捕まりました



おわり






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― 新着の感想 ―
風呂は想像したくないなぁw この女生徒は「オオシマさん」って呼ばれると切れるに違いないw めっちゃ面白かったです!
[良い点] 女生徒のセリフにインテリジェンスを感じるwww [一言] すごい面白かったです。笑った。
[良い点] コントを読んだ気分になる。 [一言] 思いっきり吹いた。 笑い過ぎて腹筋が痙攣してお腹痛いです。
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