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第七話

ここで第一部完結です!次からの2部は学校生活や執事としての修行の話を描いていくつもりです!

ーーなんでお姉ちゃんとはあんなに硬い会話してるの?……か、別に大した理由でもないんだけどな。


それは、ただ単に西園寺さんとの縁が始まったばかりだからだ。確かに西園寺さんの口調に影響されてこちら側を言葉遣いが似通ってしまう所もあるだろう。しかし、大元の原因はまだ、西園寺花蓮のことを全然知らない事だと思う。


「……耀君?大丈夫?」


玲奈は耀介に意識があるかどうか確認するように顔の前で手を振る。


「あっ、あぁ。少しぼうっとしてしまっていただけだから大丈夫だよ。」


頭の中から戻ってきた耀介は玲奈ちゃんからの疑問に適切な答えを考えた。


「ごめんごめん!それで、どうして西園寺さんと話している時は硬い口調になるのかだっけ。」


「そうそう!西園寺さんじゃなくて花蓮ちゃんって呼べばいいじゃない?同級生なんでしょ?そっちの方がもっと仲良くなれる気がするよ〜?」


結構ハッキリ話の芯を突いてくるなこの子は、悩みが少なそうなタイプな気がする。


「実は俺も悩んでるんだよね。これから一緒に行動する身としてはもうちょっと踏み込んでも良いのかな?でも、執事や付き人になるんだからそんなに緩めの雰囲気じゃ務まらないとも思っちゃってさ。」


踏み込むべきなのか、今のままでいるべきなのか耀介はとても迷っていた。


「なるほどね〜それじゃあ、どちらかと言うと耀君はどっちなの?」


俺の中ではもっと仲を深めたいと思っている。


「踏み込みたいと思ってるかな。これからの生活を楽しく過ごしたいからさ。」


「そうだ!今度機会があったらお姉ちゃんにさり気なく聞いてみてよ。西園寺さんがどう思ってるのかとても気になる。」


「そこは自分でやるものだと思いますよ?」


確かにそうだが…西園寺さんの考えを知るチャンスだ!ここは切り札を使うか。


「もちろん!タダでとは言わない。今度好きな場所に連れて行ってあげるよ。」


「本当に?!夢の国とか、US⚪︎とかも連れてってくれるの?!」


よし!食いついてくれたか。


「行きたい所ならどこでもいいよ。ただし一箇所だけね。どうかな、受けてくれる?」


「うん任せて!上手くやってみせるわ!!」


頼もしい仲間ができたな。


そんな話をしているともう、20分近く話し込んでいた。ただ、西園寺さんはまだお風呂のようだ。


「……よし!結構話せたし今日はこの辺にしとこうか。玲奈ちゃんも明日学校でしょ?」


「そうでした。私もそろそろ寝ようと思います。」


今の時刻は21時半くらいだった。今日は疲れたし早めに寝る事にしますか。


「そうだね。俺も今日は早めにベットに入るとするよ。それじゃお休み。」


「お休みなさいです。耀君」


二人はそれぞれ自分の部屋に入って行った。


ーーここが今日から俺の部屋になるのか。先ほど紹介してもらった時とは違い、家具などは設置されている。これもメイドさん達がやってくれたのだろう。


「……はぁ、今日一日、疲れたなぁ。」


俺は大きなため息吐いてベットに座った。


少し動画とか観てから寝ようと思ってたけどもう体力の限界のようだ…意識が段々と薄くなっていく。


明日から大変な日々がはじまりそうだな…そんな事を考えているうちに俺は眠ってしまった。


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