第13話 転生の秘密
今回は少し長くなりました。文章量をなるべく均一になるように頑張っていくので許して(^-^)v
「やっと会えましたね。血桜さん」
いきなり目の前に現れた女性に血桜は警戒しながらも話しかけた
「……やっと会えた、かぇ?妾は初めて会ったはずでありんよ?ここはどこでありんすかぇ?」
「まぁ、覚えてないのは仕方がないことではありますが……さて、ここが何処かでしたね。
ここは私の空間です。血桜さんに話があってここまで来て貰いました」
「妾に話をかぇ?」
「えぇ、私が貴方をこの世界に転移させたのですが何か違和感はありませんでしたか?
ゲームの世界のキャラなのに冷静でいられたり、平和な日本で生きていたのにも関わらず生き物を殺すのに何も躊躇がなかったり。そんな経験無かったですか?」
「……つまり、何が言いたいのかぇ?」
血桜は背中に嫌な予感が走った。目の前の女性がまるで全てを知っているかのような口振りに。
そして今まで気にしていなかったことが急に異常に思えてきたのだ。
直感的にこの女性の次の言葉を聞いてはいけない、戻れなくなると思ったがその時には既に遅く次の言葉が紡がれていた。
「それもそのはずですよね。だって貴方には記憶があるだけで実際には存在してないなったのですからね」
この言葉を聞いて血桜は全身が凍りついた。
【存在していない】その言葉たけが頭の中で何度も何度も繰り返された。そんな血桜の様子を知らないとでも言うよう女性は話を続けた
「貴方の記憶にはVRゲームで操作していた自分のキャラクターに転生していた、とそんな風になっているはずですが実際は違います。
まぁ、VRゲームのキャラクターということは間違っていませんが操作していた人間はそのまま地球にいます。
貴方はその人間の記憶を少し入れたゲームのキャラクターに過ぎません。ですがその者の描いた設定はそのままにしていますよ。千年生きた大妖怪で一度だけ式として主に仕えた等、をね」
血桜は相当混乱していたが目の前の女性の言うとおり設定が忠実に再現されているからか問答できる状態ではあった
「…………そ、れを妾に伝えてどうするのかぇ?」
女性はにっこりと笑って
「邪神の討伐を手伝ってください」
「邪神?」
「そうです。貴方がこのような状態になったのも関係してますから」
「……なぜ、妾に頼むのかぇ?何が妾に関係しているのでありんすか?」
「邪神は我々神の力を凌ぐ強さを持っていました。そこで我々神はひとつの箱庭を造りました。そこで下界の生物に魂の強さを鍛させていました」
「それはもしかしてFDOの事でありんすか?」
「えぇ、そうです。その中で一番強い魂を掬い上げ邪神討伐を依頼しました。
その者が貴方が式として仕えた者です。その者は数多の式を従えていましたが流石に共に行けるのは一人のみ。そこで貴方の主に誰をつれていくかを聞きましたそれが、貴方です」
女性の話を聞き終え主の事が出てきたとき、心が沸き立った。そして自分が選ばれたことを嬉しく感じた
「主はいつこの世界の来るのでありんすか?」
「そうですね、下界ではあと30年といったところでしょうか。貴方と同じく転移なのですぐに会えるでしょう。貴方が勤めるところになる学園に最初に行くように言っておきましょう」
「わかりんした。これで話は終わりかぇ?
「そうですね。最後に私の名前を教えておきましょう。私は転生神シュメール貴方達の活躍に期待しています。
教会で祈りを捧げれば私と会うことが出来ますので貴方の主と一緒に来て下さいその時にまた、お願いがあります。が、今はその時ではありません。しっかりと子供達を導くのですよ」
そう言って視界がまた白く染まった
次回はもう少し短くなると思います。
書ききれるように頑張ります(^^;
また、今回で第1章の終わりです!
次回からは学園教師としての生活を書いていきます。