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旅は道連れ、世は情け無エ…… 【22】

ノンビリとマニの戦いを解説している場合じゃない、私の目の前にも物騒な段平構えたならず者が、凶悪な面構えをぶら下げて迫って来ているのだ。さっさと片付けちゃいたい所だけれど、矢張り、仲間が一人やられたもので相手も慎重である。血気に逸って先走りしそうにはない。一人が突っかけてくると、別の一人はその動きを見極めて仕掛けてくる。私はそれを警戒して、敵が一直線上に並ぶよう常に回り込みながら後退しなければならない。



このままじゃ埒が開かないわ。



事態を打開する為に、不本意ながら私は宝剣の魔力を発動させる事にした。高が野盗風情に魔力で応じるのは悔しいが、正直私の腕では奴等を叩きのめすのは苦しいのだ。呼吸を整えた私は、宝剣の柄にオルゴンエネルギーを注入した。この、オルゴンというのはエクトプラズム、気、などと言われているものとほぼ同じである。只、オルゴンは、この中でも生体エネルギーであると同時に、より精神的な影響力も大きい。生気と言うよりも心気と言った方が相応しいだろう。


私の全身がオーラに包まれ、手の中の宝剣にオルゴンエネルギーが込められ、剣身が光の粒子に包まれて行く。ならず者どもがその輝きに圧されて気後れしたように元々引きつったような顔を大きく更に歪めた。


「な、何?」

「気を付けろ!」


連中が顔色を変えて口々に喚き散らした。


でも残念でした、もう遅いわよ。


「うおりゃああああ__」


大上段に振りかぶった宝剣を一閃すると、火の玉を思わせる放射状の輝きとともに爆風のような衝撃波が生じ、二人のならず者が吹っ飛んだ。



天下御免のお約束、剣と魔法の美少女アクション、悪党二匹、一丁上がり!

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