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旅は道連れ、世は情け無エ…… 【16】

すいません、いましがた投稿したのは次の話でした。

昨夜、ごたごた有ったせいで段取りがすっかり狂っちゃいまして、改めて投稿しなおしです。

こっちが、昨日投稿するはずだった【16】です。

その時である。


通りの向うから、如何にも私たちに目を付けてます、って雰囲気の一団が穏やかでない気配を無理に抑えているような感じでこちらに向かって来た。何れもがっしりした体型に如何にも荒っぽい雰囲気を漂わせた、物騒な得物をこれ見よがしにぶら下げたそっち系のお仕事のお兄さん達と思しき面々ばかり、一、二……総勢五人、威圧的な雰囲気を撒き散らしながら、こちらに向かって来た。


「あんた達__」

何よ。


「つかぬ事を御伺いしやすが__」

何?

まさか今時3サイズ教えろなんてベタな事言うんじゃ無いでしょうね。


「サウロロフスのレジェナ王女様とその御付きの方かとお見受けしやしたが__」


あら、何?

もしかしたらあんた達、旧サウロロフスの家臣団とかいう人達な訳?

何と言う絶妙のタイミング、こっちで踏ん切りを着けたらば、労せずして向こうの方から尋ねて来られたではありませんか。いやあ、ヤッパリ神様は健気で前向きな美少女を常にこうして見守ってらっしゃるのね。その外見から、私はまた、女と金目当ての野稼ぎ盗賊か何かと思ったけど、いやあ、人間見た目で判断してはいけませんな。

こう言うとき、王女様は何て答えればいいのかしら。うむ、苦しゅうない、とか何とか言えばいいのかしら。



その時、マニが私を庇うように背中をみせて、彼らの目の前に立ちはだかった。


「レジェナ様に何の御用ですかな?」


あららマニ、あんた、何緊張してるの?

もしかしてヤキモチ?

レジェナ様の家来は自分一人で充分とか。



「そうかい、やっぱりそっちが王女様って訳かい」

そうだよ、王女様って訳だけど、何、なんだか様子が変じゃない?


連中は一様に野蛮な笑いを見せると、合図したように一斉に、腰に吊った得物に手を掛けて段平を引き抜いたのであった。

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