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俺、魔王の息子やめて従者のパシリになりました  作者: 玄人茶ってなんやねん!
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プロローグ

プロローグ


『 貴方の眠っているその強大な力を封印するわ』


彼女はそう言って俺に近づいてきた。この世のものとは思えないほどに整った顔、出るとこ出て引き締まっているとこ引き締まっている抜群のプロポーション。目の前の彼女は妖艶な雰囲気をまとい、ジュるりと舌で唇を濡らした。


俺は臨戦態勢を崩さずに彼女を見据える…。何が起こっても反応出来るよう、瞬きもせずに彼女から目を離さなかった。


彼女が何かの魔法式を構築し始めた時、俺は攻撃しようとしたが背後から殺気を感じ、


『⁉︎』


とっさに横に飛んだ ー 。


すぐさま態勢を立て直すと同時に後方へ飛ぶと、黒い第三者の影が凄まじいスピードで向かってきた ー。


俺はそのまま魔力を練り上げ、石つぶてのように放った 。


『魔力弾』

それがこの技の名前である、魔力弾は追跡者めがけて一直線に飛んで行った 。


『⁉︎』

追跡者は俺の攻撃に面食らい動きを緩めた。その隙を逃さず、空間操作を行い追跡者の後ろに回り込んだ ー。


追跡者は魔力弾の対処のため防御壁を構築しようとしていた。そのため背後には隙が生まれる、


『これで一人目…』

勝機を悟り、持っていた短剣を振りかざし、残りのもう一人を確認しようとした。


『はい、残念〜』


『⁉︎』

俺の背後からゆったりとした声音が流れた ー。

その声の主は俺の振り下ろした短剣を素手で握っていた。当然、血がポタポタと流れていた…。


俺は素早く横目でもう一人を確認した。彼女はまだ魔法式を構築していた。冷静さを取り戻し間合いをとろうとしたが身体がいうことを効かない…


『マヤ〜、まだなの〜?早くしないと私の魔法が解けるわよ〜』


背後にいる奴の言葉からあらかた状況は掴めた、それなら力づくで魔法をやぶるまでだ!


俺は神経を研ぎすまし魔力を練り上げ、身体が徐々に黒色に光っていった。


『ちょっとマヤ早く!この子力づくで私の魔法を解除する気よ!』


背後のやつの慌てた声を聞き、俺は嗤った ー。


『遅い ー』


『それはこっちのセリフよ!観念しなさい!』


先程の追跡者が魔力弾を受けきり、黒光りするタガーで俺の腹部を貫いた ー。


『うっ…くっ…』


呻き声をあげたが、そのまま魔法を発動しようとした。


『諦めなさい、貴方はもう逃れられない』


そんな言葉を耳元でささやかれた気がした。俺は鎖か何かで縛られる様な感覚を覚え、意識を刈り取られた。最後に目に映ったのは、妖艶な雰囲気をまとう彼女だった…。彼女は俺を見下ろしていたような気がしたが意識が完全にシャットアウトし、無の空間に引きずりこまれた ー。

















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