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しるし(詩集)

moss green

作者: さゆみ


彼が森に入ってから少しあたしはゆるくなったかもしれない

あたしは彼を愛し続けることに懺悔していた

彼の昨日のあしを食べ尽くしていたの



眩しい彼は嫌い

真っ暗い彼が嫌い

眩しい闇は好き

真っ暗い光が好き



彼はもう らぶじゃなく らいくになったってあたしにいったから

たしかにいったからそれがしんじられないっていうか

にくらしくてたまらなくなってだから

あたしは彼の不安定が好きでどうしようもなくて

彼の歪みが気持ちよくてカビが生えてきて


こんな開いちゃってなくて

こんなビヨーンでなくて

あたしは苔でいられたのに



破滅する彼を全身全霊で愛して

苦悩に喜びのうたをうたってる死人に似た人になって

ラッピングした哀れみたちをあたしはきつく抱き締めて

窒息しそうになって泡になってしまったから




ねえ

あたしの知らないあの森が彼を愛せるわけないでしょう








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― 新着の感想 ―
[一言] 自然と愛情の合わさった表現、とても素敵です 毎回、毎回美しい表現に感動しております(*´∀`) 「ねぇ あたしの知らないあの森が彼を愛せるわけないでしょう」 の終わり方が特に好きです‼
2013/08/09 19:18 退会済み
管理
[一言] 眩しい彼は嫌い 真っ暗い彼が嫌い 眩しい闇は好き 真っ暗い光が好き が とても好きです。 これからも楽しみにしています^^
[一言] 「コンコン♪」←ノック たのもーーーっ! 読ませて頂きました♪ 言葉にするのが難しい程、さゆみ樣は詩人レベルが高すぎます♪ 蘭菊のピョピョは、さゆみ樣を師匠と呼ばせて頂きます(-…
2013/08/07 23:43 退会済み
管理
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