だいさんじおいるしょっく!~高市早苗が統一教会のツボで育て上げた毒手~
20XX年、日本はナフサ不足により未曽有の国難に陥っていた。時の首相高市早苗はこの一大事に公邸で一日を過ごし、国民の支持を確実に失っていった。しかし、この実は高市総理は周到に準備していたのである。真のお父様こと文鮮明とトゥルーマザーこと韓鶴子に祈りをささげると、ある日お二人が夢枕にお立ちになり、ご助言をさずけられた。すなわち、壺に毒を入れて突き続けて右手を毒手に形成することで、困りごとに対して最も適した霊と対話できるという。この力をもって日本を世界の中心で咲き誇る国にしてほしい、とのことだった。
「お任せくださいTM」
統一教会の壺はそのためにあったのか。高市総理はあらゆる毒虫を壺に入れて突きを来る日も来る日も繰返した。政治家同士の会食も官僚のレクも無視して公邸の隠し部屋で一日を過ごした。国会答弁も報道対応もリウマチを装って極力避け、さぼってんじゃねえと批判されていた。
「しかし、これしかないんや・・・」
右手が紫芋とほぼ同じ色になったとき、遂に能力が開花した。
高市総理は毒手で手を合わせ、祈り、正面のツボを突いて叩き壊した。柄だけ大仰な安壺は簡単にバラバラに割れた。
すると、田中角栄の霊が呼び出された。
「昔のオイルショックのときはいってえどうしてたんや?」
角栄は肩を揺らしていう。
「まぁ”-そのですね、私は若いころ吉田学校におったでしょう、CIAから一杯お金もらってましてね。あんまり大きな声では言えんのですがまぁ”-そのアメリカには逆らえんのですよね。いわゆるオイルショックのときですね、米国石油メジャーとは別に独自の原油ルート開拓を企てましてね」
角栄はクビの横で敬礼の手にした。
「そしたらこれですわ。やられましたね」
話を聞くと、1973年10月の第四次中東戦争に端を発する第一次オイルショックのおり、同年11月の日本政府の親アラブ的声明に対して、米国は「日本がそうせざるを得なかったことを遺憾に思う」と反応している。角栄は米国の石油利権中抜きを嫌がってこっそり産油国からのルートを開拓しようとしたが、米国の逆鱗に触れた。1976年2月4日、フランク・チャーチを委員長とする米上院外交委員会の多国籍企業小委員会により、ロッキード社とのつながりを暴露されて二度目の失脚。
「ん-まああ~そのー」
「ほななんでそのときもっと中東依存脱却できなんだ!遊びとちゃうねん!必殺コアラ拳!」
角栄の霊は高市総理の毒手によって掻き消えた。
次の日、公邸で一日を過ごした。
「つぎは第二次オイルショックのときやな」
赤黒くなった手を合わせ、祈り、壺を突いた。大平正芳の霊が呼び出された。
「あー、うー、当時はイラン・ジャパン・ペトロケミカル・カンパニーつまり、あー、IJPCを日本イランの共同設立によって、重要資源確保、産油国イランとの友好関係確立、経済交流をめざした、あー、ものです」
1978年末から始まったイラン革命によりイラン国内の経済と原油輸出が停止、さらに1980年9月、隣国イラクがイランに侵攻し、イラン・イラク戦争が勃発。第一次からわずか5年2ヶ月ぶりのオイルショックが再び起きた。IJPCは日本・イラン合弁の巨大石油化学プロジェクトであり、1979年10月12日に政府支援が閣議了解され、海外経済協力基金から計54億円もの出資を受けて発足した。
「あー、しかし、1979年のイラン大使館人質事件後、米国により、イラン資産凍結・イラン石油輸入禁止・軍需品停止などの制裁が実施されました」
施設完成率約85%の段階でイラクから六回にわたる爆撃を受け、なかには重要な反応塔も含まれていた。さらに長期中断による金利負担、建設費膨張で採算性に問題が出たことで計画中止となった。3000億円を超える金額が費やされていた。
「そんとき、完成させとけば今頃日本はこんなに困ってなかった!いいから黙って全部私にベットしなさい!」
「あー、」
大平の霊は高市総理の毒手によって掻き消えた。
次の日、公邸で一日を過ごした。
その後も高市総理は、様々な霊を毒手の力で呼び出しては、毒手でかき消すことを繰り返していた
「なになに、1991年のロシア、北朝鮮、韓国経由のボストークプラン・・・?1999年4月、日本サハリンパイプライン調査会社によるサハリン、北海道、本州構想では40億円で建設可能・・・?って全部石油やなくてガスパイプラインやないか!!」
呼び出された官僚や石油関係者はことごとく高市総理の毒手によってかき消された。
来る日も来る日も、公邸で一日を過ごした。
「そこまでだ、高市総理」
高市総理は振り返らずゆっくりと両手を上げた。完全武装した真っ赤な服装の武装部隊に高市総理は包囲された。首相官邸は日本共産党率いる武装組織「山村工作隊」によって完全に囲まれている。外は高市辞めろの大衆の声が地響きのように永田町を覆っていた。ここまで膨れ上がっていたとは。
「なるほど、山添さん。55年体制の終了は自由民主党だけでなく、日本共産党にとっても武装闘争路線への回帰を意味していたわけね。」
「敵の出方次第でしたが、最近の貴方はあまりに専制的すぎた。高市総理、終わりだ」
山添が手を上げると一斉に銃の安全装置が解除され、引き金に指が置かれた。
「最期に何か言いたいことはあるかい」
「山添さん、本当の敵は私やないわ」
「どういうことだい、高市総理」
「力を貸してくれるか」
高市総理は紫色の右手を方の高さまでゆったりと持ち上げ、掌を上に向け、いつものように微笑んだ。
20XY年、高市総理は毒手の力で北朝鮮と韓国の間の38度線の地下を自力で掘り抜くことで米国には極秘で石油パイプラインを完成させ、ロシア・北朝鮮・中国・台湾・韓国と資源共同体を構築させ、対馬経由での日本への原油輸送網構築に成功した。このために、米国以外のすべての国に時には謝り倒し、時には各国主流派と非主流派、与野党の両方にアプローチし、利益と不利益を説いて一か国ずつ説得して回った。同時に、国連安保理へ米国への経済制裁を決議、米国の拒否権発動と同時に米国以外の192か国を引き連れて高市早苗は堂々退出、米国を除く192か国と新国連発足を宣言。日・露・北・中・台・韓からなる新たな常任理事国を形成。その日の内に米国への経済制裁を改めて発動。同時に高市総理は公設秘書と協力し、20台のスマホで生成した100以上のアカウントで米国SNS上での情報操作を画策、英語はできなかったが自動翻訳機能が追い風となり、米国はただでさえ混迷の底にあったがさらなる混乱に陥った。山添拓率いる日本共産党山村工作隊が一斉に蜂起、数百万人の反トランプ勢力とともにホワイトハウスを制圧した。
「ドナルド、また会いたかったわ(日本語)」
高市総理は、米国大統領へ右手を差し出す。反射的に差し出した右手を握り、高市総理はそのまま体重を乗せてしなだれた。毒手によって米国第47代大統領は静かに眠りにつき、世界に平和が訪れた。ここに、世界の中心で咲き誇る高市外交の神髄が発揮されたのである(了)
高市早苗が優秀である点以外はだいたいあってる




