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青雲

作者: 月蜜慈雨
掲載日:2026/02/13





 ウーロン茶はいつも分かる分かると言う



 鳥取砂丘に行きたくなって



 小さなこどもみたいに貯金を始めた



 もう何日果実を食べてないのだろ



 幼稚園のときに食べたさくらんぼを思い出す



 梅雨前線が消えても世界は廻るけど



 私たちは翻弄されてしまう



 天候は兎角無情ゆえ



 自然は兎角強靭ゆえ



 私たちは途方に暮れてしまう



 葉脈はいつだって拍動している



 ウーロン茶は多分分かる分かると言う



 セーラー服は冬の間は寒いのにその人はいつまでもセーターを着なかった



 まだ未熟なわたしはその人に優しくされるたびに間違えていたような気がする



 遠い 遠い 過去の話  



 風化された山から水が流れて川が出来てわたしの高校も出来た



 山の中腹から見る町はやはり山に囲まれていた



 梢がいつも囀っていた



 ウーロン茶はしかし分かる分かると言う



 細い雨も太い雨も嵐も細波もみんなみんな



 紫陽花に揺られてしまえばいい



 アスファルトの隙間に生えているたんぽぽが今日も理不尽に踏まれる



 ドクダミの出番がやってきて校舎の裏を侵食する



 幸いは山に住んで欲しい



 幸いは海に住んで欲しい



 どこにでもあるものではなくどこかにあるものと思いたい



 ウーロン茶はやはり分かる分かると言う



 わたしの目には世界が二重に見える



 奥二重の瞼の裏側



 世界が半分になって虹が見えた



 水出しのウーロン茶を飲む



 ウーロン茶はしたり顔で分かる分かると言う







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