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04 スカラベの楽しいインパクト研究

 ステータスを確認していたのを隙と見たらしい、十匹の野犬が襲いかかってきた。インパクトはある意味万能なスキルだ。1mものを質量問わず吹っ飛ばす。ならば、首の根本に撃てば一発で絶命させられるのではないかと。


 「がうううぅ」


 結果は、九匹が絶命し、一匹が無傷であった。三発で一気に躱した。一匹を確実に殺すべく、首の根本に十発撃った。静かになった。


 より効率的にレベル上げをするため、より効果的に虐殺するため、インパクトを用いた新しい戦法を研究することにした。


 実験1.後ろ足を吹き飛ばすことができるか。


 また十匹の野犬が襲いかかってきたが、うち五匹がわずかに速く、わずかに大きい。注視しなければわからぬほどの違いである。これは後で必ず識別する方法を手に入れなければならぬと心に決めた。強い五匹の足の根本に累計十発放ち、二発で弱い二匹を弑し、一発で三匹を回避した。強い五匹は足が吹き飛びアッという間に失血死した。残る三匹の足に累計十二発放ち、ついでに一発で土を吹き飛ばし視界を遮ってみた。                                                                             


 実験1は大きな成功をおさめた。続いて、実験2.頭を吹き飛ばすことができるか。


 次の十匹は、いままでとは強さが違ったように感じられた。先程の強い個体(野犬lv2と仮称)が九匹、更に強い個体(野犬lv3と仮称)が一匹という群れだったからである。lv3個体に対し、大きく開いた口内に四発、lv2個体には口内に一発づつ撃ち込むと、哀れなことに、すべての野犬の頭が吹き飛び、絶命した。


 実験2は成功である。ただ一つ問題があるとすれば、野犬の血や脳髄、足などが周りに散らばっており、また自分も犬の血を浴びてしまったことぐらいであった。遠くに見えた別のプレイヤーは、こっちを見て、わずかに顔が青ざめ、目があってすぐにそっぽを向かれた。可笑しいな、私はただ狩りをしていただけだとういうのに、ひどいではないか。


 次の野犬の群れはlv3個体が八匹、lv2個体が二匹だった。lv2個体の口内に二発づつ、lv3個体の口内に一発づつ撃ち込んで、それで終わった。一発で距離を取ったため、血をほとんど浴びずにすんだ。


 一旦神殿に戻ることにした。もしかすると識別のスキルが作れるかもと希望を持ちながら。


ステータス

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name: スカラベ

レベル: 15

称号: なし

物攻: 25 物耐: 25

魔攻: 25 魔耐: 25

俊敏: 25 技量: 25

生命: 25 持久: 25

魔蓄: 25 魔回: 25

魔法: 未習得

スキル: インパクトlv16

杭: 2

---------------------

お気づきかもしれませんが、ステータスは確認するまで変化しません。もし戦い続けていれば、1つ目の杭の使いどころとなったかもしれません

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