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少女改変-オルタードマン-  作者: あやちん


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【89】運動後……といえば、当然ランチですね!

 時折り休憩を入れつつアイススケートを二時間ほど楽しんだところで、奏多かなたが寒いしもう疲れたとかいいだしたので切りあげることになった。


 せっかく滑れるようになってきたし、俺にしては珍しくもうちょっと居たい気もしたけど、まぁ遊びなんだしほどほどにしとくのがいいのかもな。調子のって怪我とかしたらバカらしいし。


 不思議なことに俺自身は特に疲れることも無く、まだまだ余裕で滑っていられそうだったけどな。いや、不思議とかいって曖昧にするのはもうよそう。明らかに最近の俺は色々おかしい。


 ここ最近ストレスが溜まる状況が続いたにしては体調はすこぶるいいし、あと、これはちょっと人には言えないけど、トイレに行く頻度が極端に少なくなった。最初、便秘にでもなったかと思ったくらいだけど……、別にそんなことはなかった。心配とは裏腹に出る時には()()()()()()()()スッキリ出た。


 む、俺は何を力説してるんだっつの。


 『きいろちゃん』で実家に帰った時だってほぼノンストップ。唯一の休憩は土産買うためだったな。


 他にも空腹で何か食べたいって思うことも最近はほぼない。まぁ食事どきには普通に食べはするんだけど、それはもう時間が来たから食べるって感じで、半ばルーチンワークみたくなってる。でも美味しいものは美味しいって感じるから拒食ってことでもないんだよなぁ。


 スケートにしたって、俺、運動とか超苦手な引きこもりだったはずなのに、一時間も滑れば、手すりから離れ、普通にリンクを周回できるまでに上達してしまった。これはまぁ茂木クンが教えるのうまかったってこともあるかもだけど、そうだとしても俺らしくはない……な。


 こうしてあげれば思い当たること、色々出て来るけど……。


 うん。やっぱこれエクストラ(EX)レベルへのアップで得た加護。それの影響で間違いないよね。


<存在位階(レベル)向上><代謝機能向上・効率化><老廃物減化>


 この三つ。


<存在位階向上>に関しては、瑛莉華えりかさんの能力で俺の頭の中(のぞ)けなくなるって実例があり、多少効果も知れてたけど……、他の二つはまだまだ漠然としてて、よくわかってなかった。ま、字面でおおよそのイメージはつかめるっちゃそうなんだけど。


 けど、二週間ほどを過ごせば、さすがにその影響っぽい変化が嫌でもわかるようになってきた。


 スケートの上達というか、運動能力が良くなったのはやっぱ<存在位階向上>のおかげだろうか? でも<代謝機能向上・効率化>もからんでるかもしれない。


 疲れ知らずとか食事についてはもろ<代謝機能向上・効率化>がらみっぽいし、トイレ回数減ったのはいかにも<老廃物減化>の影響っぽい。いや、でも消化吸収とか<代謝機能向上・効率化>がらみかもしんない?


 老廃物はあまり実感したくはない気もするけど汗とか体の汚れとか……だろうな。今は冬だからいまいち実感わかないけど、もしかして夏だったら汗とか余りかかなくなったりしてるかもしれない。実際今日だって全然汗かいてない。汗かかなさすぎてコワイくらいだ。


 普段運動全くしないから、こういうのは気付きにくいよな。


 俺このままいくと「美少女はトイレとか行かない」「ウ〇チしない」を地で行く存在になりそう。


 ヤバヤバのヤバ!



「場内のヒーティングルームのコンビニでも食べ物とか買えるし、なんならそこで食べたっていいけど、どうしよう?」


 んあ?


 茂木クンがなんか言ってる。ちょっと考えこみすぎた。こんなことはまた後で考えよう。

 

「ここで食べるなんて却下~! ちゃんとしたお店で食べたい!」


 奏多が手を上げてそう主張する。音乃ののも隣で控えめにうなずいてる。俺は別にどっちでもいいって思ってたけど……、確かにここで食べるのは子供連れが多いこともあって騒がしく落ち着かないし、席だってカウンター席しかない。なにより狭苦しい。それはちょっとやだな。


 うん。せっかく外に出てるんだし、どうせなら美味しいもの食べたいしな。


「私も外で食べるほうで」


 ってことで珍しく自分の意見を述べてみた。


「おっけー! じゃ、ここから出て食べにいこっか。式守しきもり先輩、どこかオススメとかあります?」


「いやぁ、私もこの辺全然わかんないし……、とりあえずファーストフード以外がいい」


「うっわ、なんか漠然としすぎなんだけど! 佑奈さんはどうかな?」


 いや、そんなの俺にふられても知るわけねぇだろ。聞く奴を間違ってる。


「ゴメン、全然わかんない。好き嫌いない。任せる」


 これは中々決まらず時間がどんどん過ぎてくパターンだ。


「そっかぁ。う~ん、どうしようかな……、ん? 小峰こみね?」


 音乃が小さく手を上げてるのに茂木クンが気付く。今更だけど、音乃とモギモギは同級生である。


「……ハンバーグ」


 ほう、見かけによらず肉系ときたか。いや、その意見、嫌いじゃないぞ。


「おお、いいじゃんハンバーグ! それにしよ。モギモギ、いいとこ探して!」


「私もそれでいい」


 ってことでみんなハンバーグの腹になったため、ネットで近くの店を検索して見つけた洋食レストランに行くことになった。良き良き!



***



 ネットで見つけた店はアイススケート場から徒歩で二十分もかからず行けるところにあった。ちょっとだけお高い店だったけどランチは案外お得な値段であったのでそこになった。レンガ造り風の小洒落こじゃれた佇まいの洋食屋で学生だけで入るのはちょっとだけ勇気がいる感じだ。


 ま、奏多はそんなの気にしないし、この俺は二十四歳のれっきとした成人の元男である。問題なし!


 それに、もし予算オーバーしても俺がいるんだから心配すんなし。


 実際、みんなにそう言ってやったけど、学生のくせに律儀でちゃんと自分で出すってさ。真面目か!


 これが澪奈やメグだったら喜んで「ゴチになりま~す」とか言ってくるぞ。


 店に入ったのが昼時を過ぎていたこともあり、二、三組待っただけで席に案内してもらえた。


「案外早く座れて良かったなー」


「これも私の日ごろの行いのおかげ!」


 いや奏多、それはない。


 メインはハンバーグだけど洋食レストランってことで、当然他にもメニューはある。学生諸君は皆ランチメニューを頼んだし、俺もそれにしたけど、追加でみんなにデザートをサービスしてあげた。


 奏多ですら遠慮してきたけど、俺も食べたいからって押し込んだ。そもそもそれくらい俺のサイフからすれば微々たるものである。ガキが遠慮すんなっての。


「これ、柔らかくってめちゃうまい!」


「このクリームソース、パンとも合うし最高! あ、写真とってSNSにあげよっと」


「……ウマ……」


 そんなに待つこともなく出された料理に舌鼓をうつ茂木クンたち。ランチメニューは当然店の売りであるハンバーグだったけど、ソースで幾つかバリエーションがあった。胡椒とかの香辛料主体のサッパリソース。ハンバーグと言えばまず思い浮かぶ赤黒い見た目の濃厚デミグラスソース。それとは逆に白っぽい見た目の酸味の効いた生クリームソース。どれも皆美味しそうだし、ライスとパン、どちらか選べるのも良かった。


 モギモギはデミグラスソースでライス。奏多と音乃は生クリームソースにパン。大人な俺はさっぱり香辛料ソースのハンバーグを頼んだわけだが、なんだろ、人の食べてるほうがうまそうに見えちゃうよな。いや、俺のももちろんめちゃうまいがな! 合わせたのはもちろんライスである。


 ちなみに席の配列は茂木クンと奏多が並び、俺は音乃と隣り合って座った。俺の正面は奏多である。仕切ったの奏多。茂木クンは何か言いたそうだったけど口には出さなかったヘタレである。まぁ頑張れモギモギ。


 大ぶりで厚めのハンバーグはジューシーでとてもおいしく、大食いな高校生でも大満足なランチだった。そのあと出されたデザートのカスタードプリンもキャラメルソースは甘さ控えめで大人な俺にはピッタリな一品であった!


 いや、マジこの店良かった。また来たい。



***



「今日は楽しかった! 佑奈ちゃん、SNSに写真いっぱい上げるから見てね~!」


「……またコスプレも……、オネガイ」


「澪奈さん、写真貼れって催促スゴ……」


 いやまぁ、みんなお疲れ。


「SNS上げるのは、まぁ仕方ないけど……ほどほどにしてね。その、まぁ、楽しかった……。茂木クン、誘ってくれて、ありがと」


 俺はお礼の言える大人!


 そして頼むから、SNSへの写真投稿。マジほどほどでヨロシク。


 そんでもって澪奈。情報掴むの早いな。つうかモギモギあいつに情報漏らすなっての!


 コレ後で絶対メンドクサイやつだ。



 ま、ともかく。たまにはこんな日もあっていいな。

 久しぶりに楽しめた気がするし。



 ストレス解消、うぇ~い!

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