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少女改変-オルタードマン-  作者: あやちん


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【69】みんなでご飯と帰省ドライブ!

 瑛莉華さんと別れた時にはすでに十五時をまわってた。妹にLINIE(リニエ)で今から帰るって連絡はしたけど顔合わせるの億劫おっくうだなぁ……。


 でも戻らないわけにもいかない。なによりそこは俺のマンションだ!

 


 で、部屋に戻り顔を合わせての最初の一言がこれ。


「お姉ちゃん、帰ってくるのおそーい! 途中で合流できるかと思ってたのに……」


 やっぱり愚痴ぐちられた。いや、まずはお帰りの一言をくれや!


「仕方ないじゃん、思ったより時間かかったんだから。行けなかったのはゴメンだけど、もういいでしょこの話は」


 ほんとにさ、俺も疲れてるんだから勘弁してくれ。


「ほらほら澪奈みいなちゃん、佑奈さんも帰ってきたばかりで疲れてるでしょうからそれくらいにして……、それより晩ご飯どうするか佑奈さんの意見も聞きましょ?」


 さすが奈津美さん、澪奈の口撃封じ感謝!


「ううぅ、まぁ、奈津美さんがそういうなら、いいですけどぉ。……とりあえずお姉ちゃん、お帰り。でね、ごはん、食べに行くか何か宅配してもらうかどうしよかって話し。お姉ちゃんどうしたい?」


「そっか、晩ご飯ね……」


 うむ。晩ご飯かぁ。


 俺一人なら当然宅配サービス一択なんだが……、昨日もお寿司頼んだし、明日は朝一でみんなと帰るからな。


「今日で最後だし、中華街にでも食べに行く? 私、おごるし」


「わっ、マジお姉ちゃん? 大好き!」


 こいつ、現金なやつ。


「わっ、中華街? 行きたい行きたいー!」


 めぐちゃんもくいついてきたな。


「いいですね。じゃあ、そうしましょうか? ただ佑奈さんに奢ってもらうのは申し訳ないので私も出します。折半で行きましょう」


 ふむ。俺は別にいいんだけど、まぁ奈津美さんの立場もあるか。素直に受け取っておこう。


「じゃあ、そうしましょか。すぐ出る?」


 まだちょっと早いけど、混む前に行った方がいいだろ。


「中華街行くなら着替えるからちょっと待って? メイクだって直さなきゃ! っていうか、お姉ちゃんも!」


 俺、別に今のままでいいのに。さっきまで出てたんだし。


「そんな嫌そうな顔しない~。せっかくなんだし普段着じゃなくってさ、オシャレして出かけよ?」


「はいはい、わかったわかった。でもあんまり時間かけないでよ? ささっと済ませて早く出ような?」


 中華街はマンションのすぐそばなんだ。歩いて数分もあれば行けるんだし、そこまで気合いいれなくってもさ……。



 結局、三十分後、俺たちは中華街へ向かうべく、四人そろってマンションを出たのだった。ま、思ったよりは早かったと言うべきか。


 中華街らしくド派手な佇まいの老舗の店舗。予約無しだったけど、まだ早めな時間もあって、なんとか席を確保できた。店内は中華風の雰囲気であふれ、それっぽい装飾や美術品とか見るだけでも店に来た甲斐があるって思える。


 でもそれ以上にやっぱ料理に期待だけど。


 みんなと食べた中華料理はぶっちゃけめちゃ美味しかった。大海老の甘うまマヨネーズはこってりなのにまろやかで軽い。こんな旨いエビマヨありか? パリっと焼かれた皮とタレが最高な北京ダック。ニラたっぷりずんぐり水餃子に、酸味が程よい肉やわらか酢豚。辛さほどほど旨みあふれる麻婆豆腐。トロトロ柔らかなふかひれ姿煮もいただいたし、五目炒飯もパラパラで最高!


 などなどいっぱい頼んで、めったに食べない本格中華料理を堪能した。うますぎて腹八文目とはいかずお腹がヤバイ!


 すぐ近くに住んでるのに引きこもり系社会人の俺は、めったにというか、ほぼ来ない。これならたまには食いに来るのもアリか?


 いや、やっぱ無理。お一人様でこんなところに来れる気、しないわ。


「はい、おね~ちゃん、みんなそろって写真とろ! ほらほら」


 奈津美さんを真ん中に澪奈とめぐちゃんが並んで座ってて、俺もそこに呼ばれる。写真はそばを通った給仕の人に声をかけて頼んでた。


 給仕さん、忙しい中、妹がスミマセン。


 申し訳ないので俺は慌てて並びに加わって、写真を撮ってもらった。給仕さんも嫌な顔をせず、ニコやかな表情で何枚か撮ってくれた。


「「ありがとうございま~す」」


 澪奈とめぐちゃんがスマホを受け取り、元気にお礼を言う。俺と奈津美さんは百万ドルの笑顔がお礼代わりだ。ちょっと例えがアレだが。


「おー、綺麗に撮れてる~。そだ、モギモギや瑛莉華さんとも共有しとこ!」


「えっ、そんなのいいのに」 


 また余計なことを。


「いいじゃんいいじゃん。ね? めぐに奈津美さん!」


「いいよー、じゃんじゃん共有しよう! 私もなんか貼っとこ。料理の写真とかも!」


「いいけど、あまり変なの貼らないでよ?」


 ち、多勢に無勢か、仕方ない。けど、そこに奏多かなたが入ってないのが笑える。っていうかあいつとはまだLINIE交換してないわ。うん、このまましないでおこう!


「あ、そういや奏多かなたさん入ってないじゃん。モギモギに誘っといてもらおう」


 うわ、めぐちゃん、余計なことを。で、言ったそばからポチポチやって茂木クンにLINIEしてる。行動力!


「おっ、早速既読付いたし、ソッコウで奏多さん、メンバーに誘うってコメきた」


「じゃあ写真、上げてくね~! 厳選したやつ。お姉ちゃんも可愛くとれてるから、モギモギに見られても大丈夫だからね~」


「もう勝手にして。つうか何でもいいし、いちいち茂木クン引き合いに出さないで」


 ったく、澪奈め。いちいち茂木クン絡めてきて鬱陶うっとうしいったらない。

 

『みんな楽しそうで羨ましい』


「ほらほら、早速モギモギのコメント付いた。彼はいつもはっやいねー!」


 マジであいつすぐ既読つくよな。暇か? 暇すぎか?


「そりゃお姉ちゃんが入ってるグループだし見逃さないっしょ」


 ああ、はいはい。ソウデスネ。


『こんこん~、ご招待たまわりました奏多がきたー! 佑奈たんの可愛い写真が見れるのはここですか?』


 うげ、マジできた!


 みんなも一斉にいらっしゃいコメやスタンプを送ってる。しゃーない、俺も一応送っとくか。


『いらっしゃい。ゆっくりしてい……かなくていいからね』


『うわ~ん、佑奈たんがツメタ~イ』



 こんな感じで一気にLINIEのトークルームは賑やかになった。ま、いいけどさ。


 食事もすんだし、あまり長居するのはお店にも迷惑なので撤収である。


 ちなみに、これだけ中華料理を満喫したからには、最後の会計も当然のごとくヤバかった。その場ではとりあえず俺が出したので、まぁ後でうまい事しておこうと思う。折半だと奈津美さんのサイフが心配すぎる。




***



 一夜明け、みんなと一緒に帰省する日となった。



 先日の夜は大変だった。

 奏多が入って来ると騒々しさに拍車かかってやばすぎる。当分は勘弁願いたい。



「それじゃ行きましょうか。安全運転でゆっくり行くからね。途中、トイレとか休憩したくなったら遠慮なく言ってね」


「了解でーす! 奈津美さんよろしくお願いしま~す!」

「なっちゃん、がんばれー」

「よろしくです。疲れたら代わります。いつでも声かけてください」


 奈津美さんの国産コンパクトSUVに乗り込んだ俺たち。以前海に行った時同様、俺が助手席、澪奈とめぐちゃんが後ろに並んで座っての出発となった。


 けどまぁ、俺に「運転代わって」の声がかかることは無いであろう。


 奈津美さんともそれなりの時間を過ごしたけど、ふとした拍子に子供みたいな扱いをされる。なんかね、どうひいき目に見ても高校生以下の見た目だから……バグっちゃうみたいだ。


 くぅ~、早く慣れて!



 帰路の高速は快適だった。事故に遭遇したり目立った渋滞とかもなく、行程はとても順調に進んでいった。



「お~、富士山綺麗~!」


「写真撮りまくり! で、みんなに見せつけよう!」


 妹たちは変わらず元気だ。

 とっとと寝落ちしてもかまわんのだぞ?


 確かに富士山は綺麗だ。年末を控え、それなりに雪化粧された富士山の姿は、あまり外に出ない俺だって普通に感動する。


 拝んどこ。


 途中、サービスエリアに立ち寄りご飯食べたり、土産物を見たりしつつ帰省の旅を楽しんだ。まぁ楽しめたと思う。


 サービスエリアで四人並んで歩けば、めちゃ目立ってやばかった。みんな可愛いし、美人だし、奈津美さんはわがままボディだし。ま、冬服なんでマシだけど。


 俺はと言えば、小さいのが目立つのがちょっとアレだけど、ピンク髪はニット帽被ればけっこう誤魔化せるし他の三人のおかげで悪目立ちするってこともなく良かった。


 なにより旅の恥はかき捨てって言うし。気にしたら負けだって思うことが俺の心の安寧あんねいに寄与する!





そうやって休憩しつつ走ること五時間弱。


奈津美さん運転での帰省ドライブ旅は、帰宅をもって無事完了した!


結局運転はずっと奈津美さんだった。キッチリ自宅前まで送り届けてもらった。



「ありがとうございました、気を付けて」


「めぐ、またお正月ね~」




 別れを惜しみつつ、俺と澪奈は走り去っていく奈津美さんのSUVを見送った。澪奈がちょっと不穏なこと言ったのは聞かなかったことにしよ。



「じゃあお家に入ろ~! ママが首なが~くして待ってるよ。パパなんかもう禁断症状でてるかも? 行こ、お姉ちゃん」


「はぁ、そうだな。父さん、めんどくさそう……」


 そんな会話を交わしつつ、重い荷物にヒイヒイ言いながらも家に入る俺たちだった。




「ただいま~」

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