公式企画に参加してみた⑥ 特別公式企画「小説家になろう Thanks 20th」
どうしてこうなった? 吊り橋効果を狙って異世界転移陣へと駆け出してみた
僕の名前は茂木田 康陽だ。学力は普通の高校生になったばかりの男子生徒。
……女子生徒からは陰でキモダっあだ名で呼ばれてるけれど、単にアニメ好きでフィギュア好きなだけだ。悪いか。
そんな僕にも好きな娘がいる。文化祭の告白ゲームで賑やかしを頼まれて、気になっていた六沢 千代に告白した。
「六沢さん────好きです! 付き合って下さい」
「無理です、ごめんなさい」
「はや!?」
ゲームなのに断り方がリアル過ぎる。それに頼まれてやっただけ、賑やかしと遊びのはず……なのに、その日からキモダって渾名で呼ばれた。あだ名呼びは小学校などでは禁止になっている気がしたが、高校生にも適用してほしい。
だいたい分別ある大人に近い、高校生の方がいじめに関しては陰湿だ。一応表だっては言われないから余計に、ね。
────そりゃ半分本気だったけど、ゲーム盛り上がって良かったね、で終わる話しのはずだよ。
僕の意見など誰も聞いちゃくれない。告白された六沢が心底嫌だったようで、女子生徒が暗黙の団結力を発揮したのだった。
文化祭以降、僕の人生は最悪の状態へ変わった。いや──もとから女子に相手されてないのでノーダメなんて、悲しい事実はいらない。
僕だって生きてるんだ。ドキドキしたい気持ちだってある。
ドキドキすることで恋に落ちる……何かそんな漫画を読んだような。吊り橋効果だっけ?
────吊り橋効果……簡単に言うと心理学の実験で、吊り橋を渡るような状況で生じるドキドキ感が恋愛感と錯覚する現象だ。
恐怖や死に直面すると生殖本能が刺激されるのではないかと、一時期流行ったもののようだ。
ただしこの吊り橋効果というものは嘘というか、いくつか検証した結果、効果は限定的にしか起こらないのがわかった。
ドキドキ感を味わった後の男女で、アプローチの数が大きく違ったり、美醜が影響したり、とてもじゃないが効果ありとは言えない結果だったと言う。
……うん、見なかった事にしよう。でも何事もやってみないとわからないものだ。危機に颯爽と現れるヒーローのように、危機感の高い状況ならば、僕だってチャンスはあるはずだ!
◇
決意を胸にした朝だった。高揚して支度の遅れた僕は、時間ギリギリに学校へと登校した。
「さっそく、ラッキー!!」
僕は六沢 千代の姿を見て思わず声を上げてしまった。
「──朝からキモダがキモい」
うぐっ……でも、いいんだ。反応を貰えただけで。キモいというか、何か六沢は告白ゲームの一件から怒ってるように見える。なんで?
「さっさと行きなよ。一緒に来て遅刻したように思われるじゃん」
朝から容赦なく言葉の刃で刺々しく刺してくる六沢。クラスの女子達と違い、彼女は僕の前でも堂々と蔑むから好きだ。
六沢については僕による告白ゲームの被害者でもあるし、唯一僕に文句を言って吠える権利はある。
「ニヤニヤしてないで早く行け!」
おしりを蹴られた。蹴り方が上手くて結構痛い。六沢は文句を言える権利はあるけど、暴力は駄目だ。
玄関口でモタモタしていると本当に遅刻しかねないので、僕は教室に向かって歩き出す。六沢は嫌そうに離れて僕の後をついて来た。
廊下から教室に向かう時に、たまたま隣のクラスで転移陣があらわれた。チャンスだと思った。僕は吊り橋効果を狙い、勇気を出して好きなあの娘──六沢の手を取った。
「ちょっ……何をするのよ茂木田!!」
そして教室の数十名に続いて、僕は転移陣の上に飛び込んだのだった。
◇
転移先にいたのは僕と六沢だけ。薄暗い石造りの部屋に、女の人が待っていた。机も椅子もソファも飾り気がない。
「あなたたちはどうしてわざわざ怪しげな転移陣に飛び込んだのかしらね」
部屋の主らしき女の人が、僕と六沢を見て面倒そうに言葉を吐いた。
「吊り橋をこの娘と渡りたかったからです」
正直に僕は答えた。ほんの一瞬の間────女の人が僕を興味深く見た。しかしすぐに気怠そうな表情に戻った。
「はぁ? 吊り橋って、ただの橋でしょ?」
やる気のない女神を前に、不機嫌さを隠さない六沢まで怒り出した。
これはまずい、吊り橋どころか石畳の上でもピンチだ。ドキドキするけど、これは嫌われるの確実だ。安全な所だと、逆効果になるのが立証された瞬間だ。
「よくわからないけど────ドキドキしたくて、わざわざやって来たの?」
女神様が欠伸をこらえながら問う。すげぇどうでも良さそうだな。呼んどいて酷い態度だ。あっ、勝手に来たのはこっちか。
「私はこいつに無理矢理連れて来られたの! 帰れるのなら帰りたいの!」
ヤバい……六沢が、めっちゃブチ切れてる。隣のクラスなので、近づかなければ転移陣に巻き込まれずに済んだ。
「すぐに帰るのは無理よ。あなたたちは、おまけだもの。正式に呼ばれた勇者君たちにエネルギーが持っていかれてるからね」
本当におまけだ。忘れられた影の薄いモブですら関係者だ。僕と六沢は別のクラスの部外者だからな。そして完全に六沢を巻き込んだのは僕となった。
「そんな……嘘でしょう?」
最悪なのは正規ルートではないから、僕と六沢は何の恩恵もなく異世界に放り込まれる事になる。
「まあ、私にはどうでも良いわ。ドキドキしたいのなら崖の多い山塞の国にでも送り込もうかしらね」
……山塞って山菜じゃないよね?
「僕が悪っかった。チートなしでそんな所に放り込まれたら死ぬって」
恩恵なしに厳しい環境に放り込まれたら……あれっ? 吊り橋的にはいいのか。
「はい! やっぱり山塞とやらに送ってオッケーです」
「ちょっとキモダ馬鹿なの? 自分で危険って言ったじゃない!?」
まったく……だからいいんじゃないか。危険なほど僕に恋のチャンスが訪れる。
「だからぁ、その未来のない妄想は止めろって言ってんの!」
ドカッとおしりを蹴られた。転移特典が必要のないくらいに、素晴らしい蹴り上げ方と威力だ。
「私はこいつと、違う場所に送り出して下さい」
「えっ? 六沢さん一人じゃ危ないよ」
「キモダと一緒の方が危ないもの」
まじか。そんなに僕が嫌いなのか。僕はショックで膝から崩れ落ちた。
「────親友の為に好きじゃないふりとか面倒臭い娘ね」
「えっ、どういう事? なんで私の気持ちが貴女にわかるの?」
「わたしは忙しいのよ。特製野営セットをあげるから一緒に吊り橋デートツアーにいってらっしゃい」
「ちょっ……私は嫌だって────」
六沢の言葉は光の輝きに遮られて、僕達は峡谷の街へと送り込まれた。
◇
山の要塞のような街というだけあって、モブランの街は吊り橋だらけだった。
「どうするのよ、こんな僻地に来て」
どうするもこうするも、何も考えていない。僕の目的は、吊り橋効果で六沢千代といい感じになれれば良かっただけだ。望み通りの場所に来ることが出来て良かったと思うくらいだぞ。
「野営セットって本……これは収納か」
背負いのリュックのようなものの中には、一冊の本と着心地の良さそうな服が畳まれて入っていた。魔法の道具ひとつで、異世界の文明レベルがわかると言うが、ここは見た目よりかなり高めだな。
僕も六沢も学生服のままなので、異世界の街ではかなり目立つ。渡された服は遠目に見えるは街の人の服装と似ている。
「そこの物陰で、服を着替えよう」
六沢は不安に怯えているのか顔が真っ赤になっていた。真っ赤になるのは怒っているからか……?
先に僕が着替えて、六沢と交代した。街の外れだったから人はいなくて助かった。
「この十円玉みたいな色の板に何か書いてあるよ」
六沢が服には首飾りのようなものがついているのに気がついた。何となく数字に見えた。
「転移あるあるだって言うのなら、冒険者とか狩猟組合みたいな階級章か。もしくは通行用のものだな」
最初に行きたい場所を選べるあたり、自由度の高いオープンワールドのゲームと似ているように思える。
「キモダ、こういうの慣れてるの?」
私服姿は数回見た事があるが、六沢は異世界の街の人の服装でも可愛いな。
「少し遊んだ事のあるゲームの知識くらいで、海外旅行経験はゼロだ。異世界なら尚更だな」
谷の中腹の街とか、アニメなんかであったな。だいたいこの世界がどういう世界なのかわからん。綺麗だったけど、女神にしては、あの女の人は質素な格好だった。
「勇者君とか召喚っぽい事を話していたから魔物とか魔王とかいて、魔法とかありそうだな」
そんな世界で何の恩恵もなくやっていけるのか、僕にはわからない。ただ吊り橋効果は吊り橋のたくさんある街に来ると効果が増すのは収穫だった。
「さっきの……聞こえてた?」
街に向かいながら話しだす六沢の顔は真っ赤なままだ。
「親友の為になんちゃらってやつか。僕はショックでそれどころじゃなかったんだよ」
結局一人だと危険だからと、あの女神様らしい人が気を利かせて一緒にしてくれた。六沢一人にしなくて正解だったよ。
六沢はなんだかホッとした顔をしている。まあせっかく異世界に来たんだ、少しは楽しまないとね。
僕は六沢を連れてモブランの街に入った。
「ねぇ、なんで街の名前わかるのよ?」
不思議そうに見る六沢……良い。あまり眺めるとせっかく直った機嫌が悪くなりそうだ。
「なんとなく、モンブランっぽいからモブランって僕が付けただけだよ。チートないし、鑑定眼もないから文字読めないだろ?」
わからないならわかるもので呼べばいいだけの事。六沢の顔がみるみる険しくなって、ブツブツ独り言を言い出した。
まぁいきなり異世界にやって来て、まともにいられる方が稀だろう。僕が注意深くケアしないといけないな。
「せっかくだし、名物の吊り橋を渡ろうか」
複雑にあちらこちらに架けられた橋の中に、いくつか立派な吊り橋があった。街の中でも主要の通路になっているのか、長さがあり丈夫そうだ。僕も吊り橋を渡るのは実際は初めてで結構怖くて勇気が試される。
「逸れるといけないから紐で結んでおこう」
野営セットの中からロープを見つけて僕と六沢を腰のあたりで縛った。
峡谷の街というだけあって風が強い。吊り橋のような橋の理由は、木組みだと吹き飛ぶし、石造りでは重すぎて崩れるからだろうなと思った。
しっかりと手すりのロープを掴んで進まないと、慣れていない僕らは風で飛ばされる。
「なんでそれがわかっていて、渡ろうとするのよ」
「それはそこに吊り橋があるからだよ。吊り橋を前にして、渡らないわけにはいかないだろう?」
勇気ある行いには、ボーナスがつく。それが吊り橋効果の正体かもしれない。やはり何事もやってみるべきだと僕は思ったよ。
「意味がわからないから。なんで紗弥香は、こんな変なヤツ好きになったんだろう」
「紗弥香? 市谷 紗弥香のことか。僕の事が好きってどういう事だ」
「危ないから前見て歩いてよ。紗弥香はキモダの事が好きなの。あんたわかってなかったの?」
「マジか。聞いてないよ、そんな話しはさぁ。だが、なんでクラスの女子に人気の才媛の市谷が僕を?」
「私だって知らないよ。告白ゲームで御膳立てまでしたのに、キモダがバカだから……」
そこで何故か顔を赤くする六沢。うん、可愛いぞ。さっそく六沢にも吊り橋効果が出たのか。
────ビュォォォォーーー!!
突如強風が吹き荒れて、僕らの渡る吊り橋がひっくり返った。なにやら街の人が叫んでいた気はしたんだ。この強風が吹くことを知っていて、教えてくれていたのか。
僕も六沢もしっかりと手すりのロープは掴んでいたものの、風の強さと揺れで身体が持っていかれた。
……吊り橋効果は確認出来た。目的は果たせたので良しとしよう。
そして恋に落ちるように、僕たちは吊り橋から落ちた────
◇
────気がつくと僕と六沢は、石造りの薄暗い部屋にいた。
異世界から転移させられたのなら、同じ世界の転移なんて楽勝だろうと思っていたらビンゴだった。
「勘違いしているようね。死んだら終わりというのは、あなたたちのいた世界とかわらないわよ」
「そうなのか。では何故ここに?」
「とぼけたって、その娘の怒りは誤魔化せないわよ。先にわたしと契約を交わして、利用したのでしょう」
女神ではないが魂を保護する役割をしていると考えて、 僕は万一の為の取引をしていた。
「どういうことよ?!」
六沢がキレかけてる。吊り橋から紐なしバンジーをしたのに大した娘だと思う。
いや、互いを縛る紐はあったか。風で飛ばされ離れ離れにならずに済んだのだけど、気を失うか失禁してもおかしくない状態だったと思う。
「えっ、あれってキモダが何かやったんじゃないの」
流石は僕の六沢だ。勘違いとはいえ、恐ろしい状況下でも肝っ玉が座っている。
「さっ、ツアーを楽しんだのならさっさと帰っていいわよ」
魂のコレクションの済んだ女の人は、僕と六沢にもう用はなさそうだ。
ほぼ使わなかった野営セットを回収し、小さな転移陣のようなものへと促した。
「帰れるの? はぁ……良かった」
六沢は露骨に安堵して転移陣へ乗る。僕はもう少し六沢と二人きりの旅をしたかったのだが、おまけでやって来ただけだ。無事に帰る事が出来るのだから諦めよう。
「無事にお帰りいただくけれど、あなたたちの試練と修羅場はこれからよ」
最後に意味深な言葉でフラグを立てられ、僕と六沢は元の世界へと戻った。
◇
────見慣れた学校の廊下。ちょうど隣のクラスの転移陣が発動した後だ。時間的にはちょうどいい。発動前だと、もう一度行きたくなるかもしれないからね。
「私は嫌よ。魂がどうこう言っていたけど、平気?」
吊り橋バンザイ、異世界バンザイ!
六沢が優しい。死にそうになったことで、距離感もかなり近くなったんだろう。それに共通の不思議体験をしたのも大きいと思う。
何か忘れている。近くにいても拒否られないせいで、僕は気付くのが遅れた。僕たちの教室のドアを開けて、中に入ろうとした時に気付いた。
「あっ、着替え……」
一昔前の民族衣装のような僕と六沢の服装。二人の腰にはロープが結ばれていた。
「おはよう茂木田君、千代……それ、どういう事なのかな」
異世界の魔物には遭遇せずに済んだのに、現実世界の眼前には、魔王のような覇気の少女が仁王達していた。
「……紗弥香」
まさに本当の修羅場は現実に待っていた。僕はクラス内の好奇の目に晒されながら、吊り橋は渡ろうと渡るまいと危険なのだなと思った。
◇
告白ゲームで僕は勇気を出して告白して、異世界で吊り橋ツアーにまで出かけて六沢との関係を良好に保つ事に成功さした。
もともと彼女は僕に好意を持ってくれていたのだが、親友の紗弥香が僕の事を好きなのを知って、身を引くつもりだったとか。
モテ期が来ているのに気づかず、僕は告白ゲームで盛大にやらかした形になる。六沢やクラスの女子が僕に冷たくなったのは、彼女達もそれを知っていたからだろう。
茂木田=キモダとして扱われ、辛い毎日を送る僕に手を差し伸べていたのが紗弥香だった。
「……うぉっ女子怖ェェェ〜」
なんて出来レース。マッチポンプと言うのか。僕の目には六沢しか映ってなかったから気づかなかったよ。
「しかし、残念だ。吊り橋効果は始めから好意を持っていたのでは、意味がないのだよ」
僕の言葉に目が据わる市谷紗弥香。クラスメイトたちは三人の修羅場……成り行きを黙って見届ける。無言で自分の席に戻る紗弥香。
「ちょっ、紗弥香?」
市谷が手に持つのはカッターナイフ。うん……まずい。異世界と違い、この世界では例外はない。刃物で急所を刺された日には死ぬ。六沢は紗弥香の本気な思いを見て、ひたすら申し訳なさそうな表情で黙ってしまった。
おぉ、狙いが僕に絞られた。
どうしてこうなった?
好意を持っている相手についても検証すべきだったか。
「いい加減吊り橋から離れろぉぉぉ〜〜〜!!」
市谷の振りかざすカッターナイフの向かった先は────僕と六沢を繋ぐ吊り橋のようなロープだった。
「さっき校内に緊急放送が流れたの。隣のクラスの生徒全員いなくなったって。他にもいないか確認取れるまで待機するよう担任の先生から指示があったのよ」
隣のクラスは担任が出席を取りに教室へやって来た時にすでに空っぽだったそうだ。何人かの登校する姿は確認されていた。いまは自宅や保護者へ連絡をして、集団エスケープかどうか調べている所だ。
僕らも安否確認の対象だったらしい。遅刻や欠席の可能性もあるので、他のクラスもまず状況を確認中だった。
「異世界転移陣が作動していたから、見つかりっこないよね」
あの女の人の口ぶりだと、正規ルートの転移者は関わりがないらしい。僕らはおまけだったから、戻って来れた。あの女の人がいなければ、吊り橋どころではなかったのかもしれない。
「異世界とか信じられないけれど、その格好……」
「向かった世界にある僻地の街の、日常の服装だよ」
「紗弥香、聞いてよ。こいつ吊り橋効果の為に、隣のクラスの転移陣へ私を巻き込んだんだよ。信じられない大バカだよ」
ようやく自由に動けるようになり、六沢が市谷の説得に入る。異世界がどうあれ、修羅場の痴話喧嘩が収まり始めたのでクラスメイト達は、僕達から興味を失った。
隣のクラスの事はともかく、僕の日常における風向きはまだ当分変わりそうにない。
何故なら六沢まで僕に目を向けるようになったため、女子はもう勝手にどうぞと放置してくれたのだ。しかし、今度は男子生徒達が僕をやっかみ、ハーレム野郎という烙印を押したのだ。
僕を責めるくらいならば、君らも吊り橋効果を試してくればいい。激しく揺れるほど効果が上がり、死ぬほど高いところにゆけば、強い絆が生まれるはずだ。まあ先ず間違いなく死ぬけどね。
最終的に僕の二つ名が「吊りバカ」になったのは言うまでもないだろう。
僕が好きなのは六沢千代だというのに、市谷紗弥香が食らいつくせいでもある。誰と誰が釣り上がったのかは、いつかまた語るとしようか。
お読みいただきありがとうございました。「小説家になろう」20周年を記念した特別公式企画「小説家になろう Thanks 20th」の三作品目の作品です。
2024年6月29日、名前の表記、一垣となっていた部分を市谷に直しました。
続編というか登場した三人を使って、バンダナコミック01作品で短編を投稿予定です。
作中に登場する女神のような女の人は、自作品のオリジナルキャラクターです。
企画の応援共々よろしくお願いします。