朱雀国 伝説
朱雀国は龍国から西に位置しておりある事件が起こるまでは三國のバランスは取れていたのだが大国である火龍朱雀国が小国の火国に派遣した使者が何者かに暗殺されたため三國の間に不信感が生まれ始めていた。
ここでいう国というのは4大陸ある中で各々の種族が住みやすい大陸を選んで住み着いた大陸のことで一般的な国とは違うのだが流刑の地として使われている小さな島は別である。
三國協定の下言語、1年24ヶ月、1日48時間、と統一し三國間における干渉、侵略行為、奴隷行為を禁止することを決めお互いの大陸に干渉しないを決めており議会はどの種族も住んでいない大陸で行われていた。
流刑の地である島は三國協定の時間ではなく独自の時間で運営されていた。流刑の地における1年は300日10ヵ月、1ヵ月6週間30日、1日20時間と定めていた。
流刑の地は三種族がそれぞれ結界を張り中から外には出れないようになっており住んでいる者もそこから出ようとはしない。
三種族とは
朱雀国に住む鳥族
龍国に住む龍族
日龍朱雀国に住む有翼族
流刑の地(火国)は亜種族とされる人型の翼の無い種族
三國協定とは議会の地としている大陸で三種族が決議決定を行って決めた不可侵不干渉条約で三種族の代表が出席し流刑の地で起きた事故などのをどうするか決めている。
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???『おい例の計画はどうなっている?』
???『恙なく進んでおります。本当に良いのですか亜種族代表よ?』
???『絶対に三種族に気付かれてはならん、よいな?』
三種族『亜種族は愚かだな我らが結界だけを張っている訳がないのにな・・・』
鳥族代表『だが、議会の地に侵入を許すというのもな・・・』
龍族代表『そもそも、結界から出れないと思うが鳥族の?』
有翼族代表『亜種族を流刑の地に送る前なら侵入されるやも知れんぞ龍族の』
三種族はすでに亜種族が計画していた事を結界を通して知っておりどう対応するか話合っているのだが流刑そのものを見直すことも検討し始めていた。
鳥族『そもそも、亜種族を活かしておく必要性ってあるのか?』
龍族『鳥族のの言いたいことは分かるがそれはこの星に四種族存在しないと全ての種族が滅んでしまうからな』
有翼族『龍族のの言う通りなのだが亜種族はこの事を知らんからな、自分たち不当な扱いもしくは自分たちしか種族が居ないと思っておるしな!一部の者は三種族の存在を知っておるようだがそれがどんな種族かまでは知らないのだろうな・・・?』
鳥族『有翼族の流刑の地としているが一応保護目的だったはずなのだがこういう事をされては流刑そのものを見直さねばなるまい?』
龍族『今さら見直すというのもな、亜種族は自分たち以外の力の差を知らな過ぎるきらいがあるからな』
有翼族『さて、あのネズミというか亜種族の処分はどうするかの?と言いながら侵入者の居る方に指を向ける』
???『何?気付かれてるだと!!』
三種族の代表が侵入者に対して知らないふりをしていただけなのだが侵入者である亜種族は気づかれていないと本気で思っていた。
三種族代表『勝手に逝ってくれればいいのだが・・・、争いの種になるから泳がしておくか』
三種族間における公用語は亜種族には鳴き声にしか聞こえないため内容が分かる筈もなく誤解を生むのである。三種族は亜種族の言葉を理解出来ており三種族側は不毛な争いはしたくないというこになっている。
龍族代表『しかし、めんどうよのう亜種族を活かさないと滅びてしまうこの星というか世界は』
鳥族代表『龍族のしかたあるまいそれがこの世界における決まりなのだから』
有翼族代表『亜種族たちは、そんなことも知らずに喚いているがな』
亜種族は自分たちが住んでるのが島で大陸ですらないことを知らない。なぜなら亜種族は産まれて間なしに島へ保護されているのだから。
亜種族がなぜ三種族の事を知っているかというと三種族が時折結界の補修に来ているのを目の当たりにして自分たち以外の種族を知ることになったのだが自分たちが島から出れない理由は知らない。
この小説は人外視点から描かれており個人名、団体名と言ったものは一切出て来ません。
便宜上種族代表と書かれていますが本来は使われません。