洗礼の儀
現在ヨルとミーシャとユーティスは街に向かい馬車に乗っていた。
「ヨル眠いなら寝ていいぞ、街に着くまで3時間程あるからな」
「いや大丈夫だよ、それにミーシャと父さんだけだとミーシャがつまらないだろ」
「寝ててもいいわよ私も昨日あまり眠れなかったから少し寝たいもの」
「楽しみすぎて寝れなかたんだろ?」
「アナタと一緒にしないでよ!まぁ少し緊張して眠れなかったのよ」
「ハァハハハハ 2人とも寝てていいぞ今日は昼過ぎから洗礼が始まるから着いた時にはまず、ミーシャちゃんのお父さんと合流して昼飯だからな」
「ユーティスさん、ありがとうございます。」
「イヤイヤ気にするな洗礼の日は誰でも眠れないさ」
「父さんもそうだったの?」
「あぁ、もちろん眠れなくてなぁ俺もオヤジの馬車の中で寝てたからなぁ」
「ウフフ ユーティスさんもそうだったんですね」
「そんな訳でだ2人とも着いたら起こすから眠りなさい」
それからヨルとミーシャは眠りにつきユーティスの馬車に揺られながら街へ向かっていった。
「二人とも着いたぞ、起きろ」
「すみませんユーティスさんばかり疲れさせてしまって」
「なんてことはないよ、それよりヨルを起こしてくれるか? なかなか起きなければ馬車から落としていいから www」
「分かりましたwww ヨル ヨル 起きなさい」
ミーシャはヨルを揺さぶり大きな声で起こしたがなかなか起きない
「まったくいつも起きないんだから…… えい
起きなさいよヨル」
ボカァ
ミーシャはヨルの頭を叩いた。
「いっーたぁ 何すんだよミーシャ」
「ヨルがいつもみたいに起きないからでしょ!!」
「わかったから大声だすなよ、耳がキーンとする」
ヨルは若干機嫌が悪そうに目をこすりながらアクビをした。
「やっと起きたかバカ息子ミーシャちゃんありがとなホラちゃんと目を覚ませ、ミーシャちゃんのお父さんもそろそろ店で待ってるはずだ」
「わかったよ…」
「良しじゃあ行くか2人共ちゃんと着いてこいよ」
教会の近くの店、『風見鶏亭』何処にでもありそうな昔ながらの飲食店だ。
「いらっしゃいませ! 3名様でしょうか?」
「いや、待ち合わせをしてるんだが」
「ユーティスさん!こっちです。」
「遅くなって済まないなぁ」
「いぇいぇ、こちらこそミーシャがお世話になりました。それにヨル君の顔を見れば何故遅れたのかが大体わかります。ハァハァハ」
「ヨル、顔に線がついてるわよ。どうせ壁に寄りかかりながら寝たんでしょ」
「ハァー、鍛錬は上達してきたってのにお前は相変わらず寝起きわ悪いな」
「朝早く起きるからしょうがないんだよ」
「まぁまだまだ子供って事だな」 ニヤリ
「クソオヤジ」
「ハァハァハ それよりも早く食べようこの後、教会に行くようだしね。」
「私はランチBが良いわ」
「俺はランチCだな」
「それじゃあ僕はランチAにしよう」
「俺はカミーユさんと同じで」
「すいません‼︎」
「はい! お待たせしました。ご注文はお決まりですか?」
「えーと、ランチのA2つにB とC1つずつで」
「かしこまりました。少々お待ちください。」
少し遅れたが此処の店で待っていた男はミーシャの父で名はカミーユという。線が細いが知的でインテリな感じだ。髪色わ茶髪でメガネを掛けている。ミーシャの母親は数年前に病気で亡くなり現在はミーシャとカミーユの2人で暮らしている。