プロローグ2
[いや撫でただけだろ?]
[そんな撫で方あるわけないでしょ⁉︎
目つきがいやらしかったわぁ ‼︎
それに見つめなくてもいいでしょ]
[いやらしいわないだろう普通に兄弟のコミュニケーションだよ]
「そんなコミュニケーションあってたまるかぁ!」
ミーシャは顔を赤くしヤカンの如く鼻息を荒くさせている。今にも殴りそうだ
「ミっ ミーネェー落ち着いて」
「まったくミーシャはすぐ怒るよなぁ」
「誰がそうさせてるのよぉ!」
ドコォと鈍い音がヨルの頭にひびいたミーシャの細いか弱い腕からありえない威力だ。
「いった〜ぁ」
ヨルは少し涙目になりながらミーシャを睨む
(まったくミーシャは細い腕なのにどんだけ力あるんだよ、まったく)
「ヨォ ヨルニィー大丈夫⁉︎」
「あぁ大丈夫だ」
そう言ってヨルは笑いながらミリアの頭を優しく撫ではじめた。それを後から少し羨ましそうにしなが怒っているミーシャがいた。
(まったくミーシャはすぐ怒る、まぁでもそろそろ機嫌なおしてもらわないとなぁ)
「ヨォイショっと」
そうしてヨルは地面から立ち上がりミーシャに近付いて行きミーシャを撫で始めた。
「なぁ⁉︎ なぁ⁉︎ 何するのよぉ」
少し驚きながらミーシャは顔を赤くし俯いてる。
(昔からミーシャは撫でると機嫌直すからなぁ)
「いやなんとなく撫でたかったから⁉︎」
「何よ撫でたかったからって、まぁ撫でたいなら仕方ないわねぇ」
なんともわよくわからない言葉を吐き出したミーシャにヨルは苦笑いしている。ミーシャは少し怒りながらも落ち着いていく、その俯いた顔は嬉しさと恥ずかしさが垣間見える
(何よぉ撫でたかったからって、でもヨルにこうされると嬉しいし落ち着くわぁ……)