墓場
国王は悩んでいた。
国の土地が限界を迎えていたからだ。
「何を削れば土地を有効に使えるだろうか…」
そして思いついた…
『墓地撤去法』
国王は墓地ほど無駄な土地はないと考えたのだ。
発令から一週間後、墓の破壊が始まった。
罰当たりだと叫ぶ老人を押しのけ、不当な収容と反対する集団を追い払い、破壊を続けた。
国からは墓場が無くなった。
当然死体の置き場の問題が起こった。
「国王、死体の処理はどう考えていらっしゃいますか?」
臣下の一人が問う。
「そんなものそこらに捨てておけば良いだろう。」
「無責任な…せめて安置所の一つでも作ったらどうだ!」
臣下は怒りを滲ませ食い下がる。
「言葉遣いには気をつけろ、大体そんなもの土地の無駄遣いだろう。」
「お前みたいな人でなしこそ、道端に転がってるのがお似合いだ!」
臣下が懐の銃で王を射殺した。
王の死体は雑に土に埋められただけだった。
墓は新国王により作り直された。
2、3ヶ月ぶりの投稿だぁ…
今回は効率主義ってどうなのってことで書いたけど…何これは…
書いといてあれだけど自分は勧善懲悪は余り好きではない
暇が出来たらまた作品作ろう!