大きすぎる敵
終わり良ければ全てよし。あの言葉は便利ですが、中々そう上手くはいかないのが現実らしいです。
「うわああ!!」「くそっ、なんで効かないんだよ!」「そんなのわたしが知るわけ無いでしょ!」
港近くに様子を見に来たら、バグは予定よりも早く辿り着いてきたようです。とはいえ、こっちも用意は早めに始め、整っていたはずなのですが……大苦戦しているようです。
「というか、あれは外からじゃなくて、中に乗り込んで倒すタイプなきがするんですよね」
またもやバグはこの世界にそぐわない姿で現れました。船です。木製の帆なおではなく、それでいてさらに漁船のようなものでもなく――小型のフェリーとでもいうんでしょうか。
でも小型でもフェリーはフェリーですし、バグになっておそらく巨大化してると考えるともう、あれを思い出しますね。ゴーストシップ。こんな感じって聞いたことがあります。
魔術は効いてないわけではなく、傷つけてるみたいですけど。この世界で日常的にみたり、魔術師として退治するものでも、よくて騎士の鎧などが硬さ的に一番硬いのかもしれないことを考えれば、これだけの圧倒的質量の硬い存在など出会ったことがないでしょうね。
ワタシはこそこそと、しながらひと目に入らないように大回りで海へと箒で飛んで行く事にします。
「後ろには……敵影な、し。ってやばいですねこれ」
後ろに敵影はありません、それは事実です。ただ、甲板にはなんか大砲が数門置いてあって、それを動かしてる何かがいます。
「こっちむいたぁ!?」
大砲数門がこちらを向きます。さすがに、空の小さな的に当てるのは難しいのか、的外れの方向に飛んで行ったりもしてますけど、こっちからしたら一発当たればアウトで、必死に回避しますよね。
「もうこのさい、近づいちゃったほうがいいんですかね」
前方を見ると、段々と港に近づいていっています。魔術師もずっと攻撃を続けてますが、魔力がいつ切れるかもわかりませんし……ここは、突貫しましょうか。
「ピュアラ・ラルラ! 箒よ加速して!」
全速力で甲板に突入するとしましょうか。




