謎で謎の謎
「……見つからない」
「どうかしたの?」
港町に戻って、報酬を受け取り神様を探して数日がたちました。
カリュラさんにも心配されてしまう始末。
「ワタシに似た銀髪で、妙にハイテンションな人見ませんでしたか?」
「ここ数日で見た銀髪は、ローテンションなあなたくらいだけど」
「そうですか……うぅん、どこにいるのでしょう」
「お姉さんかだれか?」
「違いますけど、かといってどういう関係か聞かれると言い方がわからない、そんな謎の関係です」
「なにそれ気になる」
気にならなくていいです。
お金はまだ残ってるので、とりあえず無理に仕事する必要はなくなりましたが、でもいつかはきれるので仕事したほうがいいですかね。
「掲示板のお仕事でも見ます」
「あ、アタシもアタシも」
………………。
「どれも安いわね」
「ですね」
さすがに、これはもう魔術師関係ないレベルのしごとしか残っていないようです。
「どうする? バグ退治のほうやる?」
「その気持ちも準備も全く出来てませんよ。数日前行ってきたばかりですし」
「えっ!? 呼んでくれれば一緒に行ったのに……というか、よくひとりで倒せたね。クズバグ?」
「C級? Cランク? だったと思います」
「………………」
なぜか口を開けてかたまってしまいましたが、まあ気にしないでおきましょう。今はそれどころではないので。
「カリュラさん、今日はこの辺でまた宿のほうで夜に」
「はっ!? あ、うん。またね……どこ行くの?」
「さっき行ってた探し人を見つけに行ってみます」
「そう。頑張ってね。それっぽい人見かけたら夜教えるわ」
「ありがとうございます」
ワタシは協会をでて、とりあえず今まで神様と出会った場所をまわってみます。が、さっぱり見つからず。
「次です!」
人気に少ない所で、待機してみます。あの登場方法は人前だとできないから現れない可能性もあるからです。
が、外れ。
「もうお昼ですか」
昼食を取り、午後の活動開始です。
空から探索――失敗。
お店で聞き込み――別人。
すこし町から離れてみる――余計なモンスターとの戦闘。
そして、空はオレンジに染まってしまいました。
「…………」
連絡手段の確保は重要だと認識した1日でした。携帯って、何気なく使ってたけど、連絡という点において、ものすごく便利だったんですね。
「はぁ……」
日が暮れる頃には部屋に戻ります。
「そういえば、あれを荷物に入れっぱなしでした」
謎のジュエル。とりあえず、しまっておくことにしましょうか。この部屋はしばらく借りる契約を改めてしたので、部屋にある棚とかも使っていいでしょう。
ワタシは部屋にある小さな棚――この開け方引き出しじゃないから、クローゼットですかね? まあ、それを開きます。
「…………へっ?」
ただし、そこにあったのは木でできた収納ではなく、謎の光でいっぱいになっている謎で謎の謎な何かでした。




