お正月のご挨拶
「いいか、霞? 三年寝太郎という物語がある」
「ああ、三年間ヒキニートだった主人公が突然やる気出して大活躍しちゃう話ですね?」
「私はな、思うんだ……それはお話の中だけの事であって、人生いきなり負荷をかけて大働きしても、すぐに電池が切れてお釈迦になってしまうんじゃあないかと」
「作者さんの事ですね……」
「ああ、どうにも鬱が酷いらしい」
「二話も手掛かりは掴んでいるけど、ストーリー・マップが出来ていない状態ですもんね」
「書こうとするとキャラがブレるらしい……意志の力が弱っている証拠だな」
「ここは叱らずおだてず、自然治癒を願うしかありませんねぇ……」
「自然で治るのか? 鬱って相当複雑な病だと思うんだが」
「治るも自然、治らないのもまた自然ですよ、これを書いている時点で、作者さんも分かっている事だと思いますよ?」
「そうだなぁ……」
「何か気になる事でも?」
「いや、自分等に出来る事がないってのが、残念というか、悔しいというか……」
「お姉は本当に優しいですねぇ」
「べ、別に優しくなんかないさ! ただ、あれだ……早く書いてもらわないと、私も暴れられなくて……ムシャクシャするだけだ!」
「はいはい、お優しいお姉様……」
「ホント、年内復帰を目指したくせに、こんな所でとん挫しやがって……生活のためにやらなきゃならないことは、最優先で済ませろっての! 私等の話は、その後で良いんだから……」
「フランス留学ですか?」
「どれか一つに絞れないから、筆が一向に進まないんだよ……一点突破で各個撃破していくしかないのにさ」
「そこは作者さんも、一度はプロの道を踏んだ経験から、考えあぐねて居るのかも知れませんよ?」
「ま、下手に受かると数年はそれ一色になるからなー」
「そうなると私たちも構って貰えなくなりますからねー……作者さんに複線運航出来るエネルギーがあれば済む話なんですが……」
「全ては作者のバイタリティの低さが原因か……」
「そればっかりは作者さんの資質の問題ですからねぇ……キャラである私たちにはどうしようもない事ですよ」
「ま、停滞している諸作品に比べ、毎年こうして駄弁らせてもらえるだけ良しとするしかないか」
「そうですねぇ、それが一番健康的な考え方かもしれません」
「切ないなァ……」
「そういう訳で、あけましておめでとうございます! 仙境異聞 霞、第二話は2019年夏までには何とか発表できるかと思われ……長い目でお待ちください!」




