雨日記
なんか今日辛かったので書きました
Twitterのアカウント消すくらいには辛かったです
とある高校生の回想より
その日は雨だった。強めの雨が降っていた。
ホームルームが終わってあとは先生のありがたいお話を聞いたら後はもう帰るだけ。
早く先生がこないかと待っていた。
しかし先生は紙の束を持ってきた、何か配るらしい。
遠目に見える紙の束は模試の結果だ。
ドキドキしながら返されるのを待っていた。
もしかしたらいい結果がでてるかなぁとか、あいつに勝ってるかなぁ、とか。
自分の名前を呼ばれ、教卓の先生のところまで取りにいく。
その場で読むことはせず、机に座って結果が書かれた紙を眺めた。
見えたのはE
でっかくEと書かれていた。
それぞれの志望大学にE判定が。
E判定ってのはわかってたからあまりショックではなかった。
問題は国語だった。
「校内偏差値29.5」
その日の早く帰りたいというウキウキはその模試の結果で陰鬱に変わった。
そら200点満点中の65点叩き出したらそんな風になりますわって。
帰り道、友達と帰らず1人で駅に向かおうにも模試がうんこの如き結果だった上にこのじゃじゃ降りの雨。
この陰鬱な気持ちは晴れようにも晴れない。
ボロいキャンパスシューズに雨は大敵だ、
もう水が浸透してきた。
テンションが下がったままホームで電車を待つ。
階段降りる途中で知り合いがいたけど早歩きで通りすぎた。人と話せる体力はもうないんだ。
そう思ってたんだが、
「うわー、このまま一緒に帰ったら雨森と一緒じゃん」
サイアク〜 と聞こえてきた。さっきの知りあいだ。
絡まれたらめんどうなのでケータイ触って気づかぬフリをする。
「なぁ〜なぁ〜、雨森〜、駅一緒じゃん、うわホントサイアクじゃん」
面倒なので無言でうんうん、って首を縦に振っておく。
今日アイツ元気ないな〜とか聞こえたけどもう無視。実際元気がないのだ。
友達と喋っておいてくれ。
電車が来たから入る。
彼女から少し距離を取って。
つり革にもたれかかる。
疲れた。ダメだ。こんなので大学受かる気がしない。
マイナス思考がさらに進行してくる。
彼女とは降りる駅が同じなので電車で帰るときに会ったら一緒に帰ることになっていた。
あと3駅くらいは友達と喋ってるだろう。
そう思って1人で黄昏てたのに、
「なぁ〜雨森〜どうしたの〜」
1駅で話しかけてきた
うわ、めんどい。
もう友達はさっきの駅降りていったらしい。
これは話しながら帰らないといけないな……
もう覚悟して話すことにした。
「今日の模試の結果が悪かったんだよ」
距離近い!離れて!
そこから罵詈雑言が始まる
雨森は愛想ないし私が出会ったなかで最もダメな男
キモッ、ダサい
近い!離れて!
模試の結果が悪すぎて精神がズタズタなときにこの追い打ち。
じゃあ知らんぷりして帰れよ!とかおもったり
彼女の顔はなかなか整っていてオシャレもしっかりしていてなかなか可愛いかったのでなにも言わなかった。
距離近い!とかまわりに聞こえてて余計つらい。
駅降りたあと、彼女は自転車、俺は徒歩だったので別れた。
雨のせいでズボンのなかは蒸し蒸ししていた。
父ののでかい傘をもってしても今日の雨の勢いのせいでズボンは濡れてくる。
ボロボロ靴の中に水が浸透しすぎて気持ち悪い
さっきの彼女の悪態
模試
雨
辛辣なそれぞれをやりすごし俺は家に帰宅した。
これからは雨が降っていても自転車で帰ろう。そうしよう。ちょっと勉強もしよう。
終
読んでくれた方ありがとうございます