64/65
蛇足
はい毎度。
呼ばれて飛び出て、お気軽にお気楽ゴット。
あなたの虚実からにじり寄る現実。
実現限界、言動幻想、憂鬱に夢現。
不用意に現を抜かすと痛い目見るぜ。
空気は読めません、吸うのは得意。
やあ、こんにちは。
僕が神の現ちゃん。
ってあれ?
呼んだ本人がどこにもいない。
あのヒロインはどこいった?
あー……もしかして、もう物語り終わった後だったりする?
これ僕、凄い痛いやつだったりする?
誰もいない祭り後で一人寂しく騒いでる、みたいな。
というか正にその通りか。
後の祭りというか、祭りの後というか。
じゃあ、もう何言ってもただの蛇足でしかないね。
まあ別にいいんだけど。
だってわざわざこの時を狙って出てきたんだから。
理由?
何それ。
初めて聞く単語だ。
嘘だけど。
半分本当だけど。
どうでもいい?
どうでもいいね。
ではそろそろ願いを叶えましょう。
もちろん僕のため。
くすくすくすくす。