表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
35/43

ヒサナの元へ


春大陸にて。


胸の奥が、嫌な鳴り方をした。

エリスは、その違和感を勘で片づけなかった。

それは、何度も感じてきた──取り返しがつかなくなる直前の歪みだった。

「・・・っ」

立ち止まる暇もない。

通信具を握りしめ、声を叩き込む。

「皆! 緊急!!」

一瞬の間も置かずに続ける。

「そこ、絶対に動かないで!!」

返事を待たず、通信を切った。

次の瞬間、空気が、歪む。


視界がひっくり返りエリスは、アマミの目の前に立っていた。

「・・・え?」

アマミが目を見開く。

だが、問いかける暇は与えない。

「説明は後!」

エリスは、その手を掴む。

「来て!」

視界が、引き伸ばされる。

床も、天井も、意味を失い──

次に、二人が立っていたのは。

「!?」

驚いた顔の、キーラの目の前だった。

「エリス!? アマミ!?」

エリスは、即座に問い詰める。

「ヒサナは!?」

キーラの表情が、一瞬で硬くなる。

「・・・中だ。王宮の奥」

エリスは、キーラの手を掴む。

「行くよ!」

力を込める。

だが。何も起きない。

視界は歪まず、空気も動かない。

「・・・え?」

キーラが、思わず声を漏らす。


「移動できない・・・?」

エリスは、歯を噛みしめる。

「この中は魔力遮断区画。中は、完全に魔力が使えないんだって」

つまり。転移は、使えない。


「ヒサナが危ないなら、物理で行く」

キーラが、短く言った。

扉を拳で壊し、もう走り出している。


アマミは一瞬だけエリスを見る。

(あとで、全部聞きますからね)

そう思いながら、すぐに後を追った。



本編に登場するキャラクター

ヒサナ、キーラ、アマミ、エリスは

「キャラクターデザイン鳴海月花」の表記があれば創作、商用利用可能です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ