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キーラside
一方、キーラは地下通路を抜けていた。
結界。歪み。残滓。
(使ってる・・・あの石)
歯を食いしばる。
怒りは、まだ表に出ない。
今、必要なのは追いつくこと。拳を振るうかどうかは、その後だ。
「ヒサナ・・・」
名前を呼ぶ。
返事はない。
だが距離は、まだ切れていない。
キーラは、確信していた。
(・・・間に合う)
それは、根拠のない自信ではない。
今までずっと、隣を歩いてきた。
離れても、分かる。
ヒサナは、まだ生きている。
まだ、奪われ切っていない。
キーラは、足を止めなかった。
物語はここから、救出へと向かっていく。
本編に登場するキャラクター
ヒサナ、キーラ、アマミ、エリスは
「キャラクターデザイン鳴海月花」の表記があれば創作、商用利用可能です。




