表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15/43

隔離


同じ頃。

王宮の別棟で、キーラは待たされていた。

部屋は整っている。食事も出る。警備も過剰なほど丁寧だ。

待遇は、良い。


「静かすぎる」

誰に向けるでもない独り言。

ヒサナは、一時的な処置を受けている。

そう説明された。だが時間が、曖昧だ。「少しだけ」「一時的に」その言葉から、どれだけ経った?

説明は、更新されない。

(位置関係が、おかしい)

守るなら、近くに置く。隔てるなら、理由を明確にする。どちらも、されていない。

キーラは、小さなバッグを指で叩いた。中には、最低限の魔力石。

魔法で火を起こすためのものだ。

(ヒサナは、指先だけで・・・)

媒介を使わない魔法。それを管理する?

言葉が、胸に引っかかる。


回廊の向こうから、聞き慣れた声がした。グリードだ。誰かに、少し早口で話している。声は穏やかだが、間がない。

「・・・・想定より・・・ずっと・・・管理下に・・・今は・・・」


管理。また、その言葉。

キーラの指が、無意識に握られる。

(処置じゃない。指導でもない・・・)

話し声は遠ざかる。だが、残った違和感は消えない。

ヒサナは、説明されない場所にいる。

自分は、待たされている。

グリードは、急いでいる。

(これは・・・安全の配置じゃない)

キーラは、ゆっくり息を吐いた。

ここで動く理由は、まだ足りない。

だが、次に「会わせられない」と言われたら。

次に、理由をはぐらかされたら。

その時は待たない。

拳でどうにかするかどうかは、その後で考える。


本編に登場するキャラクター

ヒサナ、キーラ、アマミ、エリスは

「キャラクターデザイン鳴海月花」の表記があれば創作、商用利用可能です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ