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転生したら、守護霊でした  作者: じ・お。
一章 少年との出会い

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懐かしい面影

村はずれの小さな家。


軒下のウッドデッキに、揺り椅子に腰かけた老人がいる。

顔立ちが父親のダンに似ている。


しわが目立つその顔には、強くて優しい父の面影があった。

懐かしい気持ちが溢れる。


アインは駆けだして、老人に挨拶する。


「こ、こんにちは」

「こんにちは、。。。はて、どこの子だったかのお?」


フードを取り顔を見せる。


それを見た老人の目が驚きに見開かれ、怒りで体が震える。


老人は、自分の孫には使わないような激しい言葉で問いかける。

「お、お前はっ! あの魔女の子供か!?」


「悪魔の子め!」


老人の大きな声を聞きつけ夫人が駆けつける。


「あなた! どうしたの。。。っ!?」


夫人もアインの金髪の髪に気づき、言葉が詰まる。


「あなたは。。。」


老婦人はアインを見ると悲しい目をして、庭の外で待つようにいざなった。

夫を落ち着かせてから、一行の前に現れると、アインに話しかけた。


「あなたは、ダンの。。。あの子の子ね」

「。。。はい」


「ごめんなさい、あなたを私たちの孫とは呼んであげることはできないの」

「。。。」


「ご婦人、訳をお聞かせ願えないか。わしらも詳しい事情を知らんのでな。いきなり話も聞かずに帰れといわれても。。。」

そう、ナージャが取り持とうとしたが、話の途中で夫人が激昂してさえぎった。


「あなたたち魔術師が私たち家族を壊したんでしょう! 他人事みたいな顔して何をいってるの!?」


「っ!?」

穏やかだった夫人の急な変わり様に、驚く一行。

激情のまま泣き出す夫人を、リタがそっと手を取り輪から遠ざける。


「わしらは、離れていた方がよさそうじゃな」

「ええ。。。」

カイルに村長の家にいると伝え、魔術師の2人は気まずそうに、歩き出した。


残った3人は夫人が落ち着くまでその場に留まった。


「。。。興奮してごめんなさい。ありがとう。。。落ち着いたわ」

リタに礼を言う夫人は元に戻ったようだ。


カイルが話を聞く。

「あぁ、それでな、どうも込み入った事情があるようなので、話ができるようになったら、またこの子に会ってくれるか? 俺たちは、ここまでこの子を保護してきたが、事情を聞いていいかも判らない。話せるようなら聞かせてほしいが、あんたの判断に任せるよ」


「。。。そうね。。。夫とも話してみるわ、明日の午後の鐘が鳴ったら来てもらえるかしら。。。あの魔法使い抜きに」


また話が進まなくなることを考え、アインと3人で来ることを約束した。

3人は一度村長の家に戻ることにした。


その途中で、カイルが首をかしげる。

「いったい、魔術師に何のうらみがあるっていうんだ? アインのお袋さんが魔術師だったからかね。それにしては普通じゃなかったな」


愛息子を奪った女が魔術師だったからと言って、魔術師すべてを恨むとは常軌を逸している。

何が彼女の恨みを買ったのか。


リタがアインを心配そうに見つめる。


「大丈夫?アイン」


「。。。うん、心配してくれてありがとう。リタ姉ぇ」


さとい子なだけにこんな時に無理に感情を押さえる。

俺は坊主が祖父母に会えることに、どれだけ嬉しそうにしていたかを知っている。

小さな心の傷に、寄り添ってやることも出来ない自分を歯痒く思った。


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