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万博の怪人(2)

「今はまだ俺たちが戦うときではない。この勝負は後日に持ち越そうじゃないか」

 にゅうめんマンは言った。なんとなくそれっぽいことを言ったが、単に怪我が治り切らない状態でこの怪人と戦いたくないのだった。にゅうめんマンの計算では傷が治るのにあと2日かかる。


「なぜだ。今ここで勝負をつけるのが手っ取り早いと思うが」

「今日は……日が悪い」

「日が悪いとはどういう意味だ」


にゅうめんマンは怪我のことを正直に教えて弱みをにぎられたくなかったので、がんばって言い訳をひねり出した。

「それはつまり、今朝の星占いの運勢が悪かったから今日はダメという意味だ」

「?なぜ星占いなんかを気にするのか分からないが、ともかく、そういうことなら明日にするか」

「明日もダメだ」

「なぜだ。まさか明日の朝の星占いを見たわけではあるまい」

「朝の星占いはまだ見ていないが、週間予報によると、俺は今日から明日の夜半にかけて運勢が崩れがちなのだ」

「天気予報みたいだな。じゃあ明後日にしようか」

「ぜひそうしよう。時間と場所は、午前8:00ににゅうめんの屋台の前の広場でいいか」

「それでいい」

「勝負は1対1だ。万一そちらが手下をつれて来るなら、俺も腕の立つ知り合いに助っ人を頼むぞ」

「大勢で騒ぐ必要もない。1対1で上等だ」


これでミョクミョクとの話はついたが、今度は、待ってましたとばかりに中央アジア戦隊がにゅうめんマンに言った。

「それじゃあ、俺たちとの楽しい戦いの再開といこうか」

「5人そろってまともに魔法も使えないへぼ戦隊が今さら俺をどうしようというんだ。体だって魔獣にぼこぼこにされて満身創痍じゃないか」

「まだ1回くらい魔法を使う余力がある。負けたわけじゃないさ」


だが、ここでミョクミョクが戦隊をしかりつけた。

「そんないい加減な魔法を使うなと言っただろ!お前たちは俺を呼び出した罰としてエチオピアパビリオンの便所掃除でもしておけ」

「そんな。一生懸命戦ったのに……」


こうして、にゅうめんマンは中央アジア戦隊スタンネーションズを打ち破り、スタンネーションズはエチオピアパビリオンの衛生向上に貢献した。

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