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中央アジア戦隊スタンネーションズ(5)

4人そろったところで、ウズベキスタンの館長は仲間たちに言った。

「あのにゅうめんマンという男は力が強すぎる。普通に殴り合ったのでは4人がかりでも勝てそうにない。ここはもう、あの奥義を使おう」

「しかしあの技は……」

「他に何か有効な手があるというのか」

「そうだな。やむを得まい」


それから、4人は数mずつ間隔を空けて、いびつな四角形を描くように陣を組み、それぞれ両手で奇妙な形を結んだ。にゅうめんマンはその間に攻撃することもできたが、先ほど人質をとった罪ほろぼしも兼ねて、武士の情けで見逃してやった。


すぐに4人の足下に、緑色に光り輝く模様が現れた。地上から見ると分かりにくいが、どうやら5つの頂点を持つ星型の図形のようだ。それらの頂点のうち4つの上に、中央アジア戦隊のメンバーが1人ずつ立っている。頂点が1つだけ空いていてバランスが悪く見えた。


《魔方陣じゃないか。魔法が使えるのか》


にゅうめんマンは、4人が意外な技能を持っていたことに少し驚いた。少なくとも他に6人の魔術師または魔法使いがいたし(アイルアンド、アルバニア、アンドラ、オーストリア、アイルランド、アルメニアのパビリオンの館長)、この博覧会のパビリオンには魔法の使い手が多いのかもしれない。


にゅうめんマンがそんなことを考えていると、魔方陣の真ん中に、ずんぐりしたヘビのような形の恐ろしい魔物が現れた。今は体を丸めているが、まっすぐになったときの体長は10mくらいだと思われる。全身が黒と黄土色の荒い毛に覆われ、体のやや下側に、長さ30cmくらいのかぎ爪がまばらに生えている。ごつごつした頭部にある大きな目は赤く発光していた。


《なんかすごいのが出て来た!》

 と思って、にゅうめんマンは身構えた。


「ふははは。さすがのお前もこれでおしまいだな。俺たちが魔法で呼び出した魔獣のえじきとなるがいい!」


ウズベキスタンの館長がそう言うやいなや、魔獣は、外観からは想像しがたい敏捷な動きで激しく飛びかかった!——横で戦いをながめていたキルギスの館長に。


「バカ!なぜこっちへ来る!お前の敵はあっちだ!!」


キルギスの館長は大声でどなり必死に抵抗したが、魔獣は館長の体に巻きつき、ものすごい力でしめ上げた。


「ぐああああぁぁぁ……!」


強くしめつけられ、魔獣の力に対して手も足も出ず、キルギスの館長は危機的な状態に追い込まれた。

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