中央アジア戦隊スタンネーションズ
三輪さんが屋台を運営する一方で、にゅうめんマンは、4、5人の男が外国のパビリオンを襲っているという通報を受けて現場へ駆けつけた。
そこではパビリオンのスタッフと敵がまだ戦っていたが、すでにほとんど決着がついていた。博覧会に出展しているパビリオンの関係者は勇敢な者が多く、敵の襲撃を受けても逃げずに抵抗するのだが、残念ながら防衛する側が常に負けていた。
「パビリオンを攻撃するのをやめるんだ!」
にゅうめんマンが敵と思われる男たちに言うと、相手は答えた。
「黒ずくめのその恰好、お前が俺たちの破壊活動を邪魔しているという、それいけ!にゅうめんマンだな」
「俺の名前に『それいけ!』をつけるんじゃない」
「口答えとは生意気な。俺たちにたて突くと無事ではすまんぞ」
「えらく威勢がいいじゃないか。今まで何人もお前たちの仲間を相手してきたけど、ほとんど大したことなかったぞ」
「ふふふふ。他のやつらと一緒にしてもらっちゃ困るな。俺たちは特別な部隊なのだ」
「そうなのか」
「そうさ。せっかくだから自己紹介をしておこう」
動きやすそうな服を着た4人の男たちは1か所に集まって自己紹介をした。
「俺はウズベキスタンのパビリオンの館長」
「俺はカザフスタンのパビリオンの館長」
「俺はタジキスタンのパビリオンの館長」
「そして俺はトルクメニスタンのパビリオンの館長」
そして、ださめのポーズをとりながら声を合わせて言った。
「4国そろって、中央アジア戦隊スタンネーションズだ!」
だが、にゅうめんマンの反応は微妙だった。
「4人しかいないのか。昔から××戦隊っていうのは5人組と決まっているのに。中央アジアってもう1国くらいなかったっけ」
するとウズベキスタンの館長が答えた。
「本当はもう1国を代表するメンバーがいるはずだったんだが……」
「忘れろよ。あんな裏切り者のことは」
カザフスタンの館長がウズベキスタンの館長に言った。
4人しかいないのには何か事情があるらしい。まあ、にゅうめんマンには関わりのないことだ。




