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怪人の手下、他国のパビリオンを襲う

著者コメント 運営責任者がにゅうめんマンに怪人退治を依頼するセリフを書き忘れていたので、2つ前のエピソードに書き足しました。そのつもりで続きを読んでください。(2025年6月8日)

「それでは、会場ににゅうめんの屋台を出すというのはどうでしょう。にゅうめんの展示は無理でも、屋台1つくらいなら何とかします」

 運営責任者はにゅうめんマンに提案した。ひどい失言はあったが、なかなか交渉が上手だ。


「屋台かあ……」


にゅうめんマンはこの提案を検討した。パビリオンでの展示と比べると見劣りするが、にゅうめんのおいしさを世に知らしめるためには悪くないのかもしれない。


「もし屋台をやるなら自家製のにゅうめんを提供したいんですが、僕が自分で屋台を担当してもいいですか」

 にゅうめんマンはたずねた。

「はい。怪人を退治した後でそうしてください」

「場合によっては怪人をやっつけるのに何日もかかるかもしれないし、できれば明日からでも屋台を出してもらいたいんですが」

「その場合は、あなたが怪人の相手をしている間他の人が屋台を担当する必要がありますけど、こちらで誰か手配しましょうか」

「できれば、全然知らない人に任せるより僕の知り合いに頼んでみたいんですが。都合がつくかどうか、きいてみるまで分かりませんけど」

「食べ物を販売するには色々な手続きが必要なのですが……お知り合いがやるというなら、どうにかとりはからいます」


これで話は決まり、にゅうめんマンは運営担当者に言った。


「よし、分かりました。怪人退治を引き受けます」

「本当ですか。よかった!」


それから早速車に乗せてもらって博覧会の会場へ向かった。時間はまだ12時前だし、正午過ぎには現地に着くだろう。


* * *


会場に到着すると、少し破壊された1棟のパビリオンの前で、外国人と思われる十数人の集団がタイル舗装の地面に座り込み、休んだり、弁当を食べたりしていた。怪我をしている者もいるようだ。日本語が通じるようなので、にゅうめんマンは自己紹介をしてからこの人たちにたずねた。


「これはどういう状況ですか」

「怪人の手下になった国のパビリオンの一部がうちのパビリオンに攻めて来たから、他の国と手を組んで防衛しているんだ。敵はさっき少しだけうちに手を出して、それから昼飯を食べにどこかへ行ってしまったようだが、じきにまたやって来るだろう。我々はパビリオンの前でこうして敵の襲撃を警戒しているんだよ」

「これはどの国のパビリオンで、どこの国と手を組んでいるんですか」

「これはナミビア共和国のパビリオンで、エクアドル、ブータン、ラオス、パプアニューギニアと協力して防衛している」

「攻めて来たのはどの国ですか」

「多分、アメリカと中国とドイツとイギリスだ」

「なんか勝ち目がなさそうだな……」

「なんてことを言うんだ!」

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