25話 作戦説明
「さて、気を取り直して、作戦について説明を行う。
我が軍は北部奪還の要であるロブリック攻略を主として進めている。このロブリックは大陸北部に展開している敵軍の策源地であり、ここを奪還できれば大陸内の敵軍は孤立を余儀なくされるからである。
この奪還作戦に先立ち、敵本土への攻撃が重要であると作戦部より立案された。
我が軍は、敵本土のユージニィ諸島とアヤンカンへの攻撃を計画している。
このユージニィ諸島は魔法水晶の鉱山や石油などの資源地帯であると共にルーシャー島やリーワースへの攻撃を行っていた前線基地がある。
今はハンプール陥落の為戦力の再配置の為か、ルーシャー島とリーワースへの攻撃は下火となっている」
なるほど、ハンプールの奪還によりルーシャー島やリーワースの攻撃が穏やかになっているから攻勢に移るのか。
あ、ちなみにこのメイスト世界でも石油は使われてるよ。使い方は地球世界とは大分違うんだけどね。
「またアヤンカンに関しても大型の軍港であり、何より現在敵主力艦隊『オールドー艦隊』が寄港している。
このオールドー艦隊は我々のハンプール奪還により急遽バルバー諸侯同盟戦線から引き抜かれた戦力であり、これを放置すれば艦隊戦力が未だに整っていない我が軍が再び劣勢に立たされるのは明白であるからだ。
我が軍はまず未明時間にユージニィ諸島を強襲し、魔導戦力および基地能力、魔法石・資源採掘施設を破壊し、近海に進出してきた我が軍の艦隊と合流補給を行った後に、アヤンカンに停泊中のオールドー艦隊を攻撃する作戦である」
閣下が説明をする。
「お、オールドー艦隊? あのオールドー艦隊ですか」
ゴトウィンが焦るように言う。え、そんなにやばい戦力なの?
「オールドー艦隊といえばファーナー祝福帝国軍の象徴とも言える世界1美しいと言われる戦艦『ユースティティア』を旗艦とする最強の艦隊……」
シャロディさんがそう説明してくれる。
「困難なのは理解している。だがこれを攻撃せねば北部奪還はできないというのが作戦司令部の判断であり、私の判断である」
デルバート閣下がそう言い切った。
確かにデルバート閣下が言うように、これは大変危険な作戦だ。
だが、避けては通れない重要な作戦である。それは理解できた。
「しかし、この作戦は危険な為、リーナくんとエルヴァンくんのみの参加で、他スフィアゼロ隊はハンプールへ戻りロブリックへの攻勢任務についてもらう」
まさかの二分割!?
閣下の言う処には、敵の目を欺くためにもスフィアゼロ隊はハンプールに居てもらう必要があるのだと言う。
とりあえず皆に危険がないのならそれでいい。もし何かあったらただじゃおかないと釘を刺しておいた。
まさか今回の攻撃がエルヴァンだけで参加するなんて……心配である。
つづく。
ちょっと短めです。ごめんなさい




