12話 襲撃
大変な事が起きたから起きた。
基地が襲撃されました!!!
「おい!!起きろリーナ!!基地が襲撃されてるぞ!!」
エルヴァンがそう怒鳴りながら起こしてくれた。
「嘘ん!? そんなここモロイの!?」
思わずそう言わざるを得ない事態だった。
「大規模攻勢らしい!既に前線が敵ゴーレム隊に襲われているらしい!」
「見た事ないレベルの航空攻撃よ!これじゃ本当にやられてしまうわよ!」
ゴトウィンとシャロディさんもそう叫ぶように言う。
「まじ!? 一昨日爆撃船団全滅したのに!?」
「知るか!敵に聞けよ!!ってあぶねぇ!伏せろ!!」
エルヴァンはそう言って私の頭を押さえて組み伏せられる。
直後に激しい爆発が基地内に起こる。
「どうしよう!?」
「どうもこうもねぇ!箒格納庫へ行って無理やり上がるしかねぇだろ!!」
「そんな事していいの!!?」
「ならセンコーの許可取りに行くか!?」
などと、私とエルヴァンはそう大声で会話をする。
爆音とサイレン音と興奮状態で必然的に声が大きくなってる。
「エルヴァン!リーナ!その先生が来てくれたぞ!」
ゴトウィンがそう言ってくれた。
「お前ら無事だったか!!」
「やったぜリーナ。これで許可が取れる」
「エルヴァンやってよ。私そういうのパス」
「任せろ」
しめた!と私とエルヴァンの気持ちは一致していたと思う。
「は? お前ら何を言って……」
「おいセンコー!!!さっさと俺らに出撃許可出せおらぁ!!死にてぇのか!」
そういってエルヴァンは先生の襟首をつかんで恐喝をする。
「な、は? え、あ。ああ。しゅ、出撃しろ…! い、今丁度伝えに来たんだ!」
「なるほど。そりゃ悪い事したな。よし、じゃあリーナ隊長、行こうぜ」
「うん、わかった」
そう言って私とエルヴァンは部屋をダッシュで出る。
「な、なんだったんだ……」
「先生も早く非難を」
「スフィアゼロ隊、迎撃任務に移ります!」
後に残されたゴトウィンとシャロディさんがそう先生に言う。
「お、お前達も、大分、かわったな……」
「そうですか?」
「あんなの見せられては変わりもします。では!」
そう言って二人は駆けていく。
さてこんな時だけど、箒の解説をしよう。
この箒って奴は棒の後ろに丸い魔法石をくっつけてブースター等をくっつけたもの奴で、軍用ともなればバイクのような、戦闘機のような形状をしてたりしてなかったりする。
民間用はこんな感じ。
で、戦闘用は色々種類がある。
まぁ魔法水晶の魔力量がどうとか、旋回能力がどうとか、そういう話ではある。
ちなみに私達が基本的に乗ってる箒が『ファントムファルコン』という種類の戦闘用箒である。
凄く格好いい名前とは裏腹に旧式の戦闘用箒ではあるけど、攻撃能力を取っ払ったタイプが市場に出回っているという最も有名な箒だったりする。
これでも近代化されており、魔法水晶が最新の物に変換されてたりと、色々と良くはなっている。という話である。
対地・対空とソツなくこなし、安定度も高く、割とお気に入りなのよね。これ。
だけど、今目の前にある箒はいつもの『ファントムファルコン』じゃない。
なんと威栖都二重王国産の『栄天Ⅱ』だったのだ!!
つづく。




