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運命の日
「美穂!」
「あっ佳奈子」
「昨日はごめん。感情的になっちゃって」
「大丈夫。私も言い過ぎたし」
·····
30分の長い沈黙
「美穂どうしたの?」
先に動いたのは佳奈子だった。
「お父さんが危篤で長くないって···」
「だって芸人になるって言って勘当されたんじゃ」
「最近になってやっと認めて貰えたし舞台にも足を運んでたみたいなんだよね。」
「·····」
絶句する佳奈子
「私佳奈子みたいに強くないから。優勝した時佳奈子の親の死をネタにしちゃうあのアドリブ。
あの強さ私には無いかもって思ったら何かもう全部どうでも良くなっちゃって」
「ごめん····1回だけビンタして良い?」
「受け入れます」
バシッ
「相方の私に黙ってるのは別に良い。颯真はただのバカだし。でも芸人としてお金を頂いてるお客様の前で自分の感情だけで動いちゃいけないの解った?」
「·····はい」
美穂は涙ながらに頬に手を当てていた。
「これからどうしようか」
「正式に解散したい。お父さんの為に私医者になってお父さんの側に居たい。」
「コネで1発合格だもんね」
「ちょっと佳奈子!」
「これでおあいこで」




