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幼なじみは俺の部屋を事細かく知っていた《微エロ》

今日。花見は豹変した。


いつもあんな感じではなかった・・・。あれは何だったのか?

一時の気の迷いではないのか?そう、言葉が頭をよぎる。

自宅までのコンビニで花見と別れてからコンビニでアイスを買って帰った。

そして俺は自宅に帰った・・・。


俺の家は隣の山藤院家に比べればありんこ程度の一軒家なのだがそれでも社会的には中流家庭に属すると思う。外観はホントに普通の家で立派な生垣も無ければドーベルマンが居るわけでもない。


ポストの中には何もないことを確認して鍵を開け家に入ると・・・。

そこには花見の靴とバックが無造作に置かれていた。花見にはエロゲにありそうな合鍵も持たせていない。 何故?

リビングに入ると母と花見がテーブルで楽しくお喋りをしている最中だった。

唖然としてバックを落としてしまった。その音で二人はやっと気がついたようだった。

「透君!お邪魔してます」


「透!部屋を片付けなさい。なんやら花見ちゃんがお前の家庭教師をしてくれるのよ?」


「え?どういうこと?そんなこと頼んだっけ?」


「しー。私が言ったの!」


お、おう。こいつ・・・何てことをするんだよ。


「自分の部屋で勉強してね」


あのさーお母さん。年頃の男女が自分の部屋で一緒に勉強するって。予想できるだろ。

花見は何故か家に来たことも無いのに場所を熟知しているのかと気になった。

花見は先導して俺の部屋に行く。場所なんて教えてないのに。

俺の部屋は八畳にクローゼットが二つついている。ちょっと大きすぎていまだに使いこなせてないのだ。

花見は部屋に入るといきなりベットにたおれこんだ。バフッといい音して羽毛が部屋を舞った。


「はー!透君のベッド気持ちいいのです!」


花見はベッドの上をゴロゴロ回った挙げ句部屋の中の写真まで撮り始めた。

一眼レフでパシャパシャと撮ってゆく。


「花見?何してるの?」


「うふふーん!」


花見は我を忘れて写真を撮ることに熱中している。

その間俺は勉強机に教科書を広げて次のテストのため勉強した。


「花見。勉強しようよ・・・」


「うん!わかった」


花見は椅子を持ってきて俺の隣で分からない問題を解説する。たまに胸が当たって昇天しそうになるのをこらえるが。

花見の動きでフローラルな香りがふわふわと広がる。一生このままいたいわー。


時は過ぎて。

6時になった。花見と一緒に夕飯を食べることになったので、母が美味しそうな肉じゃがを作ってくれた。


一階に降りてリビングに行くと父も母もテーブルに座っていたので駆け込んで座った。

花見は優雅に座りお膳が来るのを待って、みんなで、


「いただきます」


と言った。


「おいしい肉じゃがですね!こんど作り方を教えてくださいませんか?」


「いいよ。遠慮なく聞いてちょうだい」


時は過ぎて。


「ごめん。もう九時になっちゃった。帰りますね」


「じゃあね。明日も」


トトトと花見は家が隣なのに駆けて帰っていった。

早く風呂に入らなきゃ。

「母さん。風呂入るわ」


「わかったー」


脱衣所で俺はきずいた。なぜ、花見の制服があるの?

そして風呂場の電気がついている。シャワーの音がする。

ガチャ。


「うわっ!!!透君、、。どうしてここにいるの?」


目が昇天しそうになるので目を手で隠して


「おおおまえこそなんでそこにいるんだよ!」


「しー。お風呂入ろ!」


こいつ、、。なんて事をするんだ。勇気あるなー。いやいやそんなことじゃない。

年頃の男女がお風呂?キチガイなのか?

花見が手招きしている。湯気の中で桜色に染まる頬は色気ムンムンだ。


おれは大事な所をタオルで隠して入った。浴槽は結構広いがそれでも二人で入るとなると窮屈になる。


「お前。帰ったんじゃないのか?」


「窓を開けてちょっとね」


窓が全開になっていた。こいつ、なんてことすんだよ。


花見の裸なんて全世界の男が夢見ると思うがそれが今や目の前にある。ここは見るべきなのか?


「花見。シャンプーして俺の部屋にいろ」


「わかった」


時は過ぎて。


自分の部屋に戻ったら。花見がベットで寝ていた。顔は月明かりに照らされて妖精のような神秘的な雰囲気がでている。俺は花見をたたきおこして言った。


「一緒に寝るか?」


花見は頬を赤らめてこくんと頷いた。あ、エロい方の寝るじゃないぞ!

花見は窓側に顔を向けて寝静まった。俺は部屋側に顔を向けた。スースーと声が聞こえるが気にしないことにする。

明日。大丈夫かな。

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