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s.s  作者: milk tea
6/6

星空の夜。

今日は風が冷たい。


私は小さく身震いをして、少しだけ開いていた窓を閉めに行った。


換気したとき、閉めそこねて少しだけ開いていたのか。



あ。

星が綺麗だ。



私は台所へ向かう。


牛乳を取り出し、温め、粉末状のココアを入れ、


スプーンでかき混ぜる。


ふわっと立ち上る湯気から出る、甘く柔らかな香りが鼻先をかすめた。



さあできた。



こんな日は空が高く見えて、夜空が星空になる日。


君が教えてくれたんだっけ?


コーヒーが飲めない私のために、いつも自分のコーヒーと


私のココアを作ってくれたっけ。


なのに私のことはそっちのけで、ただひたすら星を眺めていたね。


時には奥底にある天体望遠鏡まで持ち出して。


子供のように無邪気に笑う、あの笑顔が好きだった。


今すぐ君に会いたい。




それなのになんで君は床で転がっているのだろう。


動かなくなっちゃって、壊れたおもちゃみたいね。


フフッと笑いながら私はコートを羽織り、ココアを持つ。


さあ、これからどうしようかな。


星を見ながら、お散歩にでも行こうか。




さようなら、愛してた人。

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