表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
s.s  作者: milk tea
4/6

魔法使い。

私は魔法使いだから。



彼女はそう言っていた。


もちろん僕は信じていなかった。


当たり前だ。


魔法なんて非科学的なもの、あるはずないのだ。


そんなものをどう信じればいいのか。


僕の否定的な言葉に彼女は、ちょっと寂しそうな笑顔を向け


何もしゃべらなかった。


ほらやっぱり言い返せないじゃないか。


どーせでまかせだろう。いい加減なやつだ。


そう言おうと思ったけどやめた。


彼女の目には涙がたまっていたから。


まあ自業自得だけどね。



ほら、外あったかいよ。今のうちに帰りなよ。雪が降る前に。

まあ、こんなに暖かかったら雪なんて降らないけどね。



そう言うと、彼女はそうね、と寂しげに笑いながら


扉を開けて姿を消した。


なんておかしなことを言う子なんだろう。


ふぅ、とため息をつきながら窓から帰っていく彼女の姿を見送ろうとした。




そんな時、季節外れの雪が降った。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ