表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
期待しなければ、世界は少しだけ優しくなる ——気づかないまま  作者: しゅんすけ
第2章 誰かの日常の中で

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

3/5

第3話:選ばれるもの


レジに立っていると、 同じ顔を何度も見ることがある。


同じ時間に来る人。 同じ棚の前で立ち止まる人。


気づけば、選ぶものまで似ている。

人の癖が、なんとなく分かってくる。


缶コーヒーもそうだった。


毎日ほぼ同じ時間に来るあの人は、 決まって同じ銘柄をレジに置く。


別に覚えようとしたわけじゃない。 ただ、繰り返されると目に残る。

人は、思っているより変わらないのかもしれない。


そう思っていた。


「お願いします」


短いやり取り。 バーコードを読み取る音。


レジ横の温かい棚には、 同じ銘柄のホットも並んでいる。


けれど、その人はいつも、 冷蔵ケースから取ったほうを持ってくる。


季節が変わっても、それは同じだった。


理由は知らない。 聞くほどのことでもない。


ただ、 毎日同じ選択が続いている、 それだけだった。



袋に入れて手渡す。


今日も、いつも通り。


そう思っていた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ