はじまり1
その日は風が強かった。コンビニまで歩いて15分くらいだが、その日は辺りの雰囲気が違った。
だんだんとくもり空になってきて強風が吹き荒れる。結構な風に小枝や葉が風に吹かれていた。
ふと、強い風が吹いた。木の枝が折れ、こちら目掛けて飛んできた。
あぶない、ぶつかる、と思った瞬間、木の枝は目の前でふわっと浮き上がり、衝突を免れた。
風とは逆方向に逸れた木の枝を白流は不思議に思った。
白流は気になって、その枝の動向を眺めた。すると、地面に落ちた枝は強風にもかかわらず茂みの方へずんずん歩くような仕草を見せた。
気のせいか、と思ったが、好奇心が抑えられず、一旦道の曲がり道まで通り過ぎ、すぐに引き返して様子を見てみた。
すると30センチくらいの小人が雑木林の中に入っていくのが見えた。
間違いない、さっきの木の枝が小人に変身してしまったのだ。
白流は急いで小人を追った。雑木林は小人を避けるように獣道を空けていた。
青年はしゃがんで後を追った。白流は細身だったのでなんとか木々が避けた獣道を通ることができた。
雑木林はあるところで大木の下に出た。
小人は少年で、茶色の半ズボン、緑色のTシャツでまるで切り株みたいな恰好をしていた。
金曜日、上司にキレられて三日寝込んでいました。こういうときは執筆する気分にもなれませんでした。また執筆を再開したいと思います。完結するまでが小説。