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Stella glitter 〜星導学園アイドルクラブ活動記録〜  作者: 神崎あやめ


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3/8

勧誘と拒絶と

 不思議な先輩とすれ違ったあの日から、私はずっと頭の片隅からその先輩の姿が消えなかった。

 定期的に最上階のフロアに見にいったりしてるんだけど、あれから先輩には1度も会うことはできなかった。

 先生からはクラブのことについては最初のやり取り以降何も話していない。多分、私の事を気遣って無駄なプレッシャーにならないようにしてくれているんだろう。

 だって、先生が時々離れたところから私の事見守ってくれているのに気付いていたから。

 それがわかっているからこそ、早く一緒に活動してくれる仲間を見つけたかったし、同じくらいもう一度あの先輩に会いたかった。


 そんな中、みんなは部活も決まってしまって活動も始まったゴールデンウィーク。部活動に勤しむ皆を横目に屋上にいた。

 無断で入ったわけじゃない。先生を説得してなんとか鍵を借り、入らせてもらったんだ。これは、普段真面目に授業を受けてるおかげかな?

 そして、しばらく待つ。来るかもわからないのにただただ、運動部の掛け声を聞きながら待ち続けてしばらくすると、私の目的の人は現れた。



 「あなたはどうして屋上にいるの?ここは本来立ち入り禁止区画だけど?」


 「そ、それはお互い様な気はしますけど……なんとか先生を説得して鍵を貸していただきました!!」


 「そう、まぁいいや。私はここで歌うから、邪魔はしないでね?」


 「は、はいっ!!」


 そして空を見上げた先輩が歌い出す。その声は私の心に深く刺さり、それでいて優しく包み込んだ。言葉で表現するのは難しいけど、すごく好きな歌声。


 これは直感でしかないけれど、私がアイドルをするならこの先輩は絶対に必要だと……いや、先輩と2人でやりたいと思ったんだ。

 私は、ちゃんと先輩の言う通り歌っている時には静かに聞き、終わったタイミングを見計らって声をかけた。


 「先輩!!」


 「なに?」


 「私と……アイドルをしませんか?この空を照らす太陽のような!!そんなアイドルに!!」


 強い想いを胸に抱いて誘った私への返事は私の想像とは違う方向に強い想いだった。


 「あなたも……私の外側しか見ない人なんですね。2度と話しかけないでください」


 その強い怒りを滲ませた声に、私は立ち尽くすことしかできない。そんな私の横を先輩は無言で通り過ぎていく。その顔は、怒っているよりも悲しげな顔に見えた。


 でも、私は諦めるわけにはいかなかった。あの時の気持ちに近い憧れを先輩に抱いたんだ。絶対に一緒にやるんだ。

 この気持ちは揺らがない。

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