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アネモネ

 





 ――......あれ、私......眠ってた?



 ふと目を覚ますと、純白の世界に一人。



 一つの木製の机と椅子。



 空のティーカップと、綺麗な花の柄があしらわれた皿。



「......行かなきゃ」



 なにかに急かされるように、彼女は焦りを覚える。それに応じる様に、座っていた椅子から立ち上がる。



 ――良いのかい?



 何処からか、聞き覚えのある声がした。



 ――そちらに行けば、君は還れなくなるよ。



 その声は優しくも、悲しそうな色を見せる。



 ――このままここで眠り、時を過ごせばいずれは彼等の世界にまた咲くことも出来るだろう。


 ――でも、彼の元へ向かえば......君の魂は呪われ、囚われてしまう。



 また......彼って、誰?


 わからない、わからないけど......行かなきゃ、行って伝えないと、この胸にある想いを。


 彼の沈みゆく心を......私、が......助けなきゃ




 ――そう......そっか、さようなら、ネネモア。




 声の主が消えた気がした。





 足元に真っ黒な沼がゆっくりと広がる。



「今、行くから......」



 闇の様に黒く深い沼の向こう。



 そこに見える、壊れそうな彼の心。



「大丈夫、レイ。 私が居るよ」




 ......そうだ、思い出した。



 彼とは、レイの事。




「私の、大切な人」




 ネネモアはゆっくりと闇の中を進んだ。

















 ――レイ。







 ――ねえ、レイ。









「久しぶりね、レイ」









 絶望の中に、白い花が咲いた。












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