69.創造魔法
飛ばされた壁の先、アルフィルクがよろよろと立ち上がる。
「いやはや、レイ君......初対面で蹴り飛ばすなんてヒドイじゃないですかあ! 私は貴方に会いたくて会いたくてお待ちしてましたのにィ!」
アルフィルクの言葉。しかし、レイはある一点を見つめたまま固まっていた。
それは、後ろに居たリアナ、カノンも同様に。
そして、アルフィルクがそれを理解しゆっくりと優しく言葉を紡ぎ出した。
「......ああ、彼女ですか。 レイ君は彼女とはどういった関係なのですか? あの美しき、赤毛の少女――」
屋敷の壁に
まるで絵画のように
飾られていた
それは
背からは、白い鳥の羽のようなものが生えていて
胎児のようにまるまり、眠るように目を瞑る
「......ネネモア?」
神々しく、神秘的で美しい......魔族の少女が
ネネモアの姿の
魔族の少女が
いた。
「ええ、彼女が貴方の捜していたネネモアです。 魂こそもうここには無いですが、どうですか......魔族になり、人を超えた美しさを手にした彼女は? ふっ、ふふ......ふひっ」
......
......え?......魂が、無い?
どういうこと?
魂が無い......そんな訳ないだろ
だ、だって、それ......それだと、
『死んでる、って事』
――違う!!
握りしめた拳からは、血がポタポタと滴っている。
「凄いですね、貴方......レイ君。 そんな顔したらダメじゃないですか、興奮してきちゃいますよ私......ふふっ、ふひ」
「れ、レイ......」
不安そうに名を呼ぶリアナ。
しかし、それにも気づかずレイは彼女を、ネネモアを見上げている。
「さて、とりあえず......バイガンさん、私が彼等を『想異重我』で拘束するので、魔封じの楔で縛り上げて下さい」
アルフィルクのオーラが場を支配する。一帯に広がったそれは、レイ、リアナ、カノンを包み込み
――ズギャッッ!!
「......ッ」
「きゃあっ!?」
「ぐあっ!?」
レイ、リアナ、カノンがアルフィルクの能力『想異重我』によりタラゼド達同様、地べたへ叩きつけられる。
普段であればそれにも対抗できたはずのレイも、放心状態では為す術もなく地べたへと這いつくばる事になった。
「レイ君、レイ君。 あなた、そんなにあの奴隷の少女が大切だったんですか? ごめんなさい、魔族化する際に彼女は耐えられなかったみたいなんですよ......苦しみ抜いて、死にました。 ぶふっ、ごめんなさい、くっ、くく」
レイはその時、アルフィルクの言葉に我を取り戻す。
「た、大切な......そう、だ......彼女は、僕の」
『大切な、人』
レイの体に、ゆらりと燃え上がるようなオーラが現れた。
「......ゆる、さない」
「いーい顔つきですねええ!! さあ、来なさい!! そして私に見せてみろ、その『創造魔法』の力をーーーッッ!!!」
――レイは白のダガーナイフと怒りを握りしめた。
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