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57.歓喜 (??? 視点)

 


 ――暗く沈む、幾つもの培養液が光に紫の照らされる。


 度重なる実験で、ここにあるカプセルの中身は最早人の様相をしていない。


「んー、少し......濃度が......ふむ。 これでは使い物にならないですねえ」


 この王都で、手に入らないモノはない。こうした実験をするにはうってつけの場所である......それが例え魔族を人から生み出す実験であったとしても。


 ――ローブを被る男は、人差し指をぴんと立てる。


 むむ、そう言えば奴隷がまた入荷される日が迫ってますねえ。


 あのタヌキ......おっといけない。タヌキなどと言ってはいけないですね、この屋敷を貸していただいているのに。いけないいけない。


 しかしそろそろ奴隷を補充していただかないと......今度も良質な奴隷が手に入ると嬉しいのですが。


 ――コンコン


 扉がノックされ、ローブの男は応じる。


「どーぞ」


「はい、失礼します」


 扉を開いて現れたのは、大きな剣を背負った竜人の男だった。


「なにか報告ですかね? 良い報せだと良いのですが......」


 竜人は頷き答える。


「良い報せだと思われます。 あなた様の使い魔から連絡がありました......例の白魔導師が王都に到着した、と」


「おお......彼が! なんと素晴らしい事か! 是非ともお会いしたいですねえ!!」


 ローブの男はくるくると踊るように回り、ステップを踏む。


「彼の心色は......とても美しい。 どろどろと黒いモノを綺麗なうわべで被い、その狭間に見えるグラデーションが......至高の芸術となっている! あの娘の成れの果てのようにッ!」


 膝をつきぐっと拳を握るローブの男に、竜人は言う。


「それともう1つ。 この間潜入してきた聖騎士ですが、成体と成りました......実験は成功です。 魔族のレートで言えば、Sレートでしょうか」


「おおおおお!!! 素晴らしい!!! 彼の意識はあるのですか?」


「人としての人格、記憶は留めております。 あなたの言う『魔人』の成功体でしょう......おめでとうございます」


 ばっ!と両手を広げ、恍惚の表情を浮かべるローブの男。そしてゆっくりと拍手をし始めた。


「ああ、ああ......素晴らしい! なんと素晴らしい日かっ!! 同胞の誕生に、創造魔法の使い手......全てが良き方向へと向かい流れているッ!」


 聖騎士の魔族化は、神力が邪魔をして魔力を増幅させることが出来なかったが、変質させれば良いだけの事でしたねえ。


 神力はあの大聖女のもたらした忌まわしき神の呪。人が本来持ち生まれる魔力を彼女の能力で変質させ、無理やりに神力へと変える。

 その際に起こるオーラの変化に耐えられなかった人間は死ぬ。


 ふふふ、人を人だとも思わぬのはあなたも同じですねえ、大聖女。


「ふむふむ。 ではそうですねぇ、その実験結果をタヌキ、あ、違う、間違えた......ゴホン、公爵へ教えてあげてください。 彼もお喜びになる事でしょう」


「わかりました......失礼します」


「あ、それと......あなた、傷はもう癒えたのですか?」


「はい、ありがとうございます。 ......このような、敵から逃亡してしまった私を受け入れて下さって、本当に」


「ええ、ええ、仕方ないですよ。 彼には誰も勝てませんからねえ......私以外には、ねえ」


 ローブの男はペロッと舌をだし笑う。


 竜人は頷き、彼の名を呼んだ。


「はい......死四天魔、アルフィルク様」



 ――死四天魔、アルフィルク。SSSレート。







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