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53.夜へ成る ★

 


 リアナがふらつき、立っているのもやっとの様子に、スグレンストは勝ちを確信する。


「なあ、どーするよ? このまま続ければ......おまえ、死ぬぜ?」


 にたにたと、いやらしい笑みを浮かべリアナへ剣を向ける。重厚なグレートソードを片手で軽々と振る様に、微塵の疲れも無いことがうかがえた。


「......はぁっ......は、はぁ」


 意識が朦朧とするリアナ。絶対的な体力の差。


「そうだなァ......許してください、だ。 俺の靴を舐め、頭を地面に擦り付けてそう言え。 あ、ああ......そして、レイはクズでゴミだとも言えよ。 じゃねえと殺す」


 ――力が、入らない......体が、重い......私は、もう。


 リアナの心が折れかける......が、その度にレイの顔が頭を過る。


「......レイ、様は」


「お、おおおお? ひゃははっ、やっぱり死ぬのはこええか! ふひゃははは!!!」


「私の、ご主人様は......世界一、素敵な人です」


 その言葉を聞いたスグレンストの瞳が、殺気に満ちた。


「......あなたのような、人間が......レイ様を汚すことは許しません......」


「あぁ、そうかァ......んじゃ、死ねや」


 スグレンストが構える。――レイと分断された時に見せた技。


 剣の切っ先を此方に向け、持ち手と逆の手で柄の後ろを握った。


 これにより、突きの途中で軌道を変え、敵を追尾し突き殺す。


 この技のスピードはスグレンストの怪力と相俟い、かわせるものは殆んどいない。

 実際、スグレンストがこの技を外したところをレイは一度として見たことがなかった。



「当てどころ悪かったら、お前死ぬからよ......何か言っておくことはあるかぁ?」


 リアナは剣を構える。


「......あ? てめえ、そりゃどういうつもりだ」


「あなたには......まけ、ない」


 今にも倒れそうなリアナ。彼女がとった構えは、スグレンストのそれだった。


「お前も、あれだな......レイと同じであたまイカれてんのな?」


「......まけない、わたしは」



「ああ、そう......死ね」



 ――レイ様は、私の......大切なッ!!



 鋭いスグレンストの踏み込み。流れるように技を繰り出すその動きは、幾千もの戦闘により磨かれたもの。


 これを凌ぐ術は、リアナにはなかった







 ――先程までは。



 目を見開くリアナ、剣が真っ直ぐと襲い来る。


 スグレンストが思う、「こいつ、見えてねえな! このまま真っ直ぐ突き殺せる!!」



 リアナの集中力が最大値へと達した。



 それは集中の極地。



 リアナの体感。スローモーションで流れる時間、スグレンストの剣の腹を僅かに銅の剣であて、滑らす



 シュアッッ――



 真っ直ぐ突き殺せると思い、スグレンストは全力の突きを放つ――もはや自身でも止められぬ勢い。

 全体重と魔力を切っ先に込めた一撃だった。


 しかし、リアナはそれを利用した。彼のその突進によるスピードで自分の突きの威力を底上げ――



 ズギャアアッッ!!



「――ぐああっっっああああぁあ!!?」



 ――スグレンストの鎧の僅かな隙間、脇から入り肩を貫通するようにリアナの剣は突き抜けた。


 レイのオーラの全てを乗せて。



「ぎゃあああああーーーーッッ!!!??」



 ――スグレンストの絶叫が響き渡る。






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