表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

53/78

49.守る ★

 


 今夜泊まる宿を取ろうと、町を歩いている時だった。


 僕は後ろから刺すような殺気に気がつく。



「――お前......レイなのか?」


 聞き覚えのあるその声に、僕ははっとした。常に相手を威圧するかのような重い声。間違いなくスグレンストだとわかった。


 彼は目尻をつり上げ、こちらを睨み付けていた。まるで獣が牙をむき威嚇しているような雰囲気が僕に伝わってきた。


「君は......スグレンスト......」


「やっぱりてめえか、まさか生きて......いや、それはまあいい。 ちょっと顔かせよ」


 これは、きっとろくなことにならないぞ。多分彼は僕を消したいはず......仲間をダンジョンへと置き去りにした、しかもSSSランクという最高クラスの危険地帯に。


 それはもはや仲間殺しと言われても仕方ない事だ。


 仲間殺しは重罪......それが公に広まれば、彼らのパーティーの名は地に落ちる。それどころか、メンバー全員が厳罰に処されるだろう。


「大丈夫、僕はなにも言わない。 だからもう構わないでくれないか......頼む、争いたくない」


「はあん......おまえ、ずいぶん生意気な口を利くようになったなぁ? まあ、いいさ、それも含めしつけてやる。 昔はお前をたくさんしつけてやったっけか。 懐かしいなぁ」


 スグレンストはうっとりとした表情になり続ける。


「泣きわめくお前を殴り付け、蹴りつけ、危なく殺しかけちまった事もあったっけかぁ。 けれど俺のしつけのお陰で最低限動ける白魔導師になれたんだよな......それが暫く見ない内に、こんな礼儀知らずのゴミになっちまって、俺は悲しいぜ」


 しつけか......ただのオモチャ、サンドバッグのかわりだったろうが。しかしどうする、この感じでは何を言ったところで見逃してはくれないだろう。


「なあ、とにかくついてこいよ~。 時間もったいないだろ? こっちだって暇じゃねえんだ、面倒は早く終わらせようぜぇ」


 その時、リアナが見かねて口を挟んだ。


「あ、あの、もうやめてください。 レイ様が困ってるじゃないですか......」


「女ァ、うるせえぞ!」


 凄まじい殺気が奴隷に向かって発せられる。彼女の体が震えだした。


「わかった、もうやめてくれ......リアナ、君は少しどこかで待っていてくれないか」


「何いってんだてめぇ? その女も一緒にくるんだよ」


「......僕だけでいいだろ。 彼女は関係ない」


「口答えすんじゃねえよ、次ごちゃごちゃ言ったら女を殴り殺すぞ」


 スグレンストの短気で荒い気性は嫌というほど知っている。こんな人通りの多い道端で殺しをするハズがないと決めつけるのは、かなり危険だ。


 実際、とある町での事、気にくわない奴だったという理由で男性に暴行を加え投獄された事もあった。

 その時は親の力で揉み消して、事なきを得たみたいだけど。


 この場でもやりかねない。


「わかった。 ごめん、リアナ......何かあったら僕が守るから」


「......わ、わかり、ました」


 その時、スグレンストが腹を抱え笑いだした。


「ぷっ、あっはっは!! おま、誰が誰を守るだ!? お前がその女に守られた方がまだ助かる見込みはあるんじゃねえのか? どこでそんな面白覚えたんだよ! サイッコー!! あははははは!!!」




【とても大切なお願い】

先が気になる!はやく更新してほしい!と思った方はブックマークや広告の下にある☆☆☆☆☆で評価してくださると、執筆のやる気があがり更新を頑張れます。

評価とブックマークをいただき、ポイントが入るとランキングを上がる事ができ、多くの方に読んでいただけるようになるのでよろしくお願いします!

執筆を続ける力になりますので、なにとぞお願いします!( ノ;_ _)ノ

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ