95話 ミーティング!
「……と、いうわけで結構危ないと思うのよ。この体育祭」
時刻、16:00。場所、ファミレス。行き詰まった時に私たちが会議する場所になっているファミレスに久しぶりに集まり、緊急会議を行うことになった。
「危ない……ねぇ。そんなに気負うことか?」
「私たちはランキング戦優勝メンバーと準優勝のエースが合体したパーティよ。負けることは許されない。一応そのプライドは少しは持っているでしょう?」
まぁ確かに……という雰囲気が私たちの席に流れる。
この体育祭からポイントがつくという以上なんとしても優勝したい。ランキング戦で優勝したんだから、こっちでも当然優勝を狙っていく。
「それで……危ないというのは?」
アルチャルが核心をつくための質問を投げかけてくれる。こういう時に頭の回転が早い子がいると助かるわね。
「うん、体育祭の練習って1回しかできないでしょう? ということはその練習でその種目の最高な攻略法を見つけるしかないの。でも……ここまでの2種目、上手くいってるとは思えない」
私たちのパーティ以上に早く真意に気がついて魔法を使ったり、風魔法のエキスパートがいたりと前途多難なのは間違いない。もっと簡単に勝てるものだと思っていたけど、特別実習とかを経てみんな成長しているのよね……。
「リリー……」
ユーシャの呟きも弱々しい。もっと元気なムードメーカーのユーシャも、どこか心の中で上手くいってないというのは気がついていたんだろう。
「だから明日からの3種目目、4種目目、5種目目は絶対に真意に気がつきましょう。攻略法がどこかにあるはずよ」
「そうなったらリリー任せになっちまうな。1番頭いいの、リリーだし」
「そ、そうですよね……私じゃ思いつきそうにないです……」
シルディとヒラの言葉を聞いて、私の手の上にユーシャが自分の手を添えてくれた。
「みんな、リリーに頼りっぱなしじゃダメだと思う。みんなで協力してこその、私たちでしょ?」
「ユーシャ……」
「ユーシャさん……」
「ユーシャ様の言う通りです。各自で何ができるか、ではなく何をするかに切り替えていくべきでしょう。リリー様1人に背負わせるわけにはいきません」
アルチャルが頼もしいことを言ってくれる。そうよね。私1人で抱え込んだってどうすることもできない。私はちょっとお勉強ができるだけであって真意に気がつくだとか、そういうのは得意とは言い切れないもの。
「そうだよそうだよ! いつもリリーに頼っちゃうしさ、今回こそ私たちも貢献しよ? ね?」
ユーシャは特別実習の時にも思ったけど、やけに私に背負わせることをやめさせたがっている気がする。それは何でかはわからないけど……とにかくみんなでやることに関してはいいことよね。
「そうだな。誰かが気がつけばいいんだ」
「種目をただやるだけじゃなく、疑いの目で見てみるってことですよね?」
「うん!」
シルディやヒラも協力してくれるみたいね。ここにユーシャとアルチャルも加われば百人力だわ。
「よし! じゃあ明日からまた頑張るわよ! ……まぁそれはそれとして、ご飯食べましょうか」
アスセナには悪いけど今日はファミレスで済ませてしまいましょう。もう連絡はしておいたし、大丈夫だと思うけど……大丈夫よね?
「ユーシャは何頼むの?」
「う〜〜ん、リリーと同じのにしよっかな」
「何それ……じゃあ私はチキンプレートにしようかしら」
「じゃあ私も♡」
なんかこれいいわね……付き合いたてのカップルみたいな雰囲気があるわ。
その後は暗い話はいっさいなし! 女学生らしくみんなでファミレスでご飯を食べるのでした。こういう日も必要よね。
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