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魔王の娘ですが勇者パーティが百合天国だったので裏切ることにしました。  作者: 三色ライト


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87話 お散歩

「ん……朝ぁ?」


 モゾモゾ動いて時計を見るともうお昼の12時だった。

 サバイバルだった特別実習では味わうことができなかった超快適な睡眠のおかげでどうやらかなり寝坊助な時間に起きちゃったみたいね。アスセナは気を使って今日は寝させてくれたんだ。


「おはよう、アスセナ」


「おはようございます、姫様! 朝ごはん……お昼の準備、できていますよ」


 まぁ朝ごはんを昼ごはんに食べることになるわよね、そりゃ。

 美味しいご飯を食べながら今日は何をしようかと考える。休んで疲労を取ろうかと思ったけど魔力は昨日アスセナからもらえたし、体力は今の快眠で回復した。そういうのは若いから言えるのよってベルゼブブなら言いそうね。


 まぁ要するに暇ということね。アスセナと過ごすのもいいけど、昨日の魔力吸収でちょっとだけ気まずさを感じているの。だって……裸で抱き合ったのよ? 親友とはいえ気まずいに決まってるでしょ。


「……お散歩にでも行こうかしら」


 それがいいわよね。家にいても気まずいだけですし。


「お散歩に行かれるのですか? でしたら私も……」


 アスセナが手を挙げてお付きに立候補する。まぁいっか。気まずい空気を感じてたのってもしかして私だけだったのかな。


「じゃあ行きましょうか」


 断る理由もないからとりあえずアスセナと一緒に周辺を歩いてみることにした。時刻は13:00。天気は晴れ。まぁお散歩にはちょうどいい時間と気候よね。


 散歩を開始してから10分。見知った顔を発見した。


「アルチャルじゃない。どうしたの?」


 そう、アルチャルだ。学校方向へ向かうアルチャルに声をかけてみた。そういえばアルチャルとアスセナが会うのは初めてよね。この前家に来たメンバーじゃないし。


「リリー様!」


「リリー……様?」


 あれ? なんかアスセナの目が怖い……。ユーシャと対峙した時と同じ目をしているんだけど。


「リリーちゃん、この人はだぁれ?」


 アスセナが外用の「リリーちゃん」呼びにシフトし、私に尋ねてくる。にしても目が怖い。ユーシャの時以上かも……。


「えっと……アルチャルっていう新しいパーティメンバーよ」


「へーそうですか。へーそうですか」


 なんで2回言ったのかしら。


「リリー様、その方は?」


「この子はアスセナ。私の同居人なの」


「な、なるほど!」


 表情を緩ませて「可愛い〜♡」って感じのアルチャル。そういえば可愛もの好きだったわね。


「アルチャルは何してるの? 私たちはお散歩だけど」


「学校に……いや、アルティスに用事があるので」


「そう……」


 アルティス学園長とアルチャルは双子の姉妹。そんな関係なのに特別実習ではアルティス学園長はアルチャルを倒そうとした。そのことを聞きに行く……というのは、なんとなく想像できるわね。


「約束の時間が迫っているのでここで失礼します。リリー様、また明日」


「えぇ。また明日」


 アルチャルを手を振って見送る。さて……


「姫様、説明していただけますか?」


「……な、何が?」


「なぜあの女には様付けを許しているんですか!? 私は外では許してくださらないのに!」


 珍しくアスセナが大声をだして怒ってしまった。私としてはそこ重要? って思うけどそんなことを言ったら今すぐにでも叩かれそうな勢いだ。


「わ、私も困っているのよ? なのにあの子が勝手に呼んでくるから……」


 アルチャルに責任を押し付けたけど、別に間違ったことは言ってない。あの子が勝手に様付けしてきているのは事実だし。


「むー……そうですか、そうですか」


 完全に拗ねちゃったアスセナ。はぁ、これからどうしよ。

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