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魔王の娘ですが勇者パーティが百合天国だったので裏切ることにしました。  作者: 三色ライト


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85話 特別実習終了!

 チュンチュンチュンチュン……森に住む小鳥たちのさえずりが爽やかに響く朝。とりあえず魔物が夜のうちに来なくて良かった。まぁアルティス学園長とあれだけ派手にやりあった所にわざわざ寄ってくる魔物なんかいないわよね。


 みんなはまだ目を覚まさない。寂しいまま、夜を越えた。

 でもまぁ寝顔がみんな可愛いから良かったといえば良かったんだけど……。


 そういえば今日の何時までが特別実習になるんだろう。それに私たちはこの実習でなにを学べたんだろ。いつも通り……というわけではなかった。ユーシャが必要以上に背負おうとしていたのをみんなで乗り越えようということで考えを一致させることができた。でもそれを……アルティス学園長がかき乱してきたのよね。結局私1人で戦うことになっちゃったし。


 本当はみんなで協力して戦いたかった。でもそれを許すほどアルティス学園長は弱くなかった。私たちはもっと強くならないといけない。個の力で言えば合格点に達しているのは私とユーシャだけ。私たちの目標を達成するにはアルティス学園長のレベルにまで達しないと!


 そう決意を決めている間に大きな花火が1つ上がった。もしかして今のが実習終了の合図かしら?


「むにゃ……あれ? 私……」


 あ、ユーシャが目覚めたみたいね。花火の音で起きたのかしら。


「ん……アタシ何で寝て……?」

「えっと……首が痛い?」

「……アルティスは?」


 続々とみんな起きていく。アルチャルだけは気絶する前の記憶があるみたいね。


「おはようみんな。たぶんこれで実習は終わりよ。お疲れ様」


「あ、あの! アルティスは!?」


 アルチャルが食いつくように私に質問してきた。双子の姉に気絶させられたんだもんね、そりゃ気にもなるよね。


「アルティス学園長はその……」


 どうしよう、考えてなかった。私と引き分けたなんて口が裂けても言えないし……


「え、えっと……みんなを気絶させたら満足したみたいでどこかへ行っちゃったわ。私だけ助かってごめんね」


「そ、そんなこと! むしろ夜中の警戒をありがとうございます!」


 アルチャルが土下座をして感謝をしようとしてきたからなんとか土下座だけはやめさせる。こんな森の中で美少女に土下座をさせるってどんなプレイよ。


「ごめんなリリー、迷惑かけちまって」

「私が弱いばっかりに……申し訳ありません」

「ありがとう、リリー」


 シルディもヒラもユーシャも申し訳なさそうにしている。あんなに強いアルティス学園長に負けただけなのに申し訳なくなるということは、このパーティのことを大事に思ってくれている証拠。そこはちょっと嬉しいかな。


「いいわよ。むしろ私はラッキーだったわ。こんな森の中で気絶されられずに済んだもの」


 言い終わった瞬間にもう1発花火が上がる。花火のうち上がっているところに向かえばいいのかな?


「よし、じゃあ行きましょうか。一応特別実習クリアということで!」


「うん!」「おう!」「は、はい!」「はい!」


 みんなを引き連れて花火のうち上がっているところへ歩いていく。予想通り最初の場所に出てきたわね。

 残った人数は……半分もいないか。昨日の先生たちの見回りという名のバトルでほとんど敗退したようね。


「お疲れ様でした。これにて特別実習を終了します。来週からは……まだ内緒です。来週楽しみに学校へ来てくださいね。それではバスに乗り込んで、帰りましょう」


 ふぅ……長いようであっという間だったわね。最後の最後でトラブルが起きたけど……なんとかなったか。

 ん〜! とりあえず疲れた! 明日明後日は泥のように寝よう。アスセナに癒してもらおう。そうでないとやってられないわ。

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